11月18日(日)17:30より山王学舎では、「スタッフの資質向上の為の研修会」として第1回の講演会を開催しました。第1回の先生は、福岡市の日本語指導員を現在勤めている田中木美先生をお呼びしての研修会となりました。

プロジェクターで是非、これまでの取り組みを紹介したいとのことで、協力団体の山王ひなた美術教室のスクリーンをお借りしての開催となりました。

田中木美先生(画面最奥の方)は、長きにわたって福岡市の教員を務めた後、日本語指導員研修を経て、多文化の子ども達が福岡で学ぶ上で必要な日本語の習得と学習のサポートを行っています。
そのような御自身の取り組みの経験をもとに、山王学舎でも今後ますます増えることが間違いない多文化の子ども達の受け入れについて、必要なサポートや姿勢についてお話しいただきました。

山王学舎のスタッフは、様々な仕事を持つ教員から、大学生まで、属性も経験も様々です。スタッフそれぞれが持っている、子ども達への取り組みの熱意だけでなく、福岡市の子どもたちを取り巻いている現状や、課題について共有することが出来ました。自分たちの経験だけで接するのではなく、違う指導現場から見える子どもたちの姿から、私たち山王学舎に必要な子ども達へのサポート体制を考える良い研修会となりました。

山王学舎の「スタッフの資質向上の為の研修会」はこれから来年3月まで計3回開催されます。私たちスタッフだけでなく、地域の子ども達の健全育成の為に開かれている学び舎ですので、子どもの教育や育成に関わっている方、保護者の方、校区の先生方も是非参加はご自由ですのでご検討ください。

次回は2019年1月を予定しています。久留米の学童を中心に子どもの健全育成に携わっている先生をお呼びしての研修を開催する予定です。

子ども達が放課後に集まっての「自学の習慣化」事業も、子ども達が増えてきて毎日が順調に進み始めました。子ども達それぞれの性質を把握しながらの取り組みで、一人で勉強したい子どもや、みんなでワイワイしたい子、先生にアドバイスが欲しい子など様々です。

昔ながらのちゃぶ台で先生とマンツーマンで宿題に取り組んでいます。うらやましいですね。最近の学童は、受け入れ児童の枠を全学年まで広げているので、出来るだけ山王学舎では、先生と子どもの関係をゆったりと静かなものにしていきたいですね。

普段は元気が良い小学三年生も瞬間的に真剣に取り組んでくれています。その後のおやつや遊びが楽しみに頑張っています。

こちらでは、早めに宿題の取り組みが終わった子ども達が、山王学舎にあるテキストを使って、復習や予習を行います。それぞれの学習進度が違うので、子ども達に場所を提供するだけでなく、見守り、アドバイスや学習指導するのも山王学舎の強みです。

 

もしご興味のある保護者の方がいましたら、いつでもお気軽にお電話・メールを頂きたいと思います。

11月11日(日)、子ども食堂を開催しました。

「子ども」と名がついておりますが、事前の予約でどなたでも参加オッケー!子どもは無料、大人は300円であたたかいお食事を提供します。今回は鯖の味噌煮定食。鯖は記憶力をアップさせるDHAや、歯や骨の発育を助けるビタミンD、血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれているとっても頼もしい食材!寒くなってきたので、根菜ときのこをたっぷり入れたけんちん汁も作ります。子どもたちには大人気のトマトも小鉢に。今の子たちはトマト好きさんが多いですね。

今回の献立を修平先生に伝えると、のれんと貼り紙を手作りしてくれました。

ありがたやー。

17時になると、勉強を終えた子どもたちが2階から降りてくるので食事の準備をします。「ご飯は多めで!」「私のは豆腐入れないで」「トマト20個は食べられるわー」。各々の希望に可能な限り対応しますよー。

机についたら揃っていただきますをします。無理せず、食べれるだけ食べてね。不思議なことに、皆で食卓を囲むと、普段苦手で食べられない食材を克服できたり、おかわりできちゃったりします。食事の環境ってなにやら大事なのかも知れません。

魚の食べ方がどなたも美しい!ちゃんと骨から身を外していました。素晴らしいね。食事を終えた人から下膳をして、好きなことをして遊びます。

大人もよもやま話を楽しみます。「今日はご飯作らなくていいと思ったら、気が楽〜」。保護者の方々からはそんなお声もいただきました。山王学舎の子ども食堂は毎月第2日曜日に開催しています。その日ぐらいは、保護者の方も晩御飯づくりを休んでのんびりしませんか。来月は12月8日(日)17:00〜20:00。受付はメールお電話(092-515-8752)にて。ぜひぜひ遊びに来てくださいね。

こんにちは。

山王学舎スタッフの宮本です。晴れの日が続いて日中は暖かですが、朝晩寒くなって来ました。学舎に来ている子たちの中にも風邪引きさんがいます。先日松浦で収穫した甘いみかんを合間に食べて、みんなで乗り越えようと思います。

今日の山王学舎は4人の子どもたちの利用がありました。おしゃべりはちょこちょこありますが、自学と休憩のメリハリがついた時間を過ごせたように思います。

 

今週末のお知らせを。

11月10日(土)10:00~16:00は「子ども読書の会を行います。

対象は小学生、参加費200円です。テーマは「旅行」。旅行にまつわる本を2冊以上ご持参くださいね。みんなでのんびり本を読んで、どんな話だったか、どう思ったかを話しましょう。お友だちの本とかえっこしてみるのもいいですね。本を読み終えたら感想画や感想文を書いて残りの時間を楽しみましょう。自分でイメージしたことを表現してみる練習にもなりますよ。参加してみたい方はお電話かメールで申し込みをお願いします。

それから、

11月11日(日)17:00~20:00は「子ども食堂」を行います。

ご参加どなたでも大歓迎です。子どもは食事代無料、大人は300円を握りしめて遊びに来てください。献立はサバの味噌煮定食です。寒くなってきてるのでけんちん汁も作ります。お腹からあったかくなってくださいね。こちらも食数把握のために、お電話かメールにてご連絡をお願いします。

明日も皆さんが来るのを、スタッフ一同お待ちしています。

 

さわやかな秋晴れの中、先日山王学舎の子ども達と一緒に、長崎県松浦市の一泊二日の民泊体験ツアーに行ってきました!山王学舎がある福岡市から長崎県松浦市は、車で2時間強といった距離でしょうか。そのくらい離れると自然が豊かな里山の風景が広がります。海も山もとても近く、昔ながらの里山風景を楽しむには絶好の地域でした。

まずは地域の神社にお参りしました。左に稲荷神社がある珍しい神社でした。

初日の午後は、みかん農家の田中さんの畑にてみかん狩りを楽しみました。田中さんのみかん愛が凄くて、子どもにも真剣に温州みかんの歴史や由来等熱心に話して頂きました!

子どもたちは大喜びでたわわになっているみかんを取っていました。この時まで先生は半信半疑でした。すっぱいやろなと。

取っても取っても一本の木からすべてのみかんを取ることは出来ませんでした。けれどもみんなのかごの中は、いっぱいのみかんです!

試食の時間で、食べてびっくり!ものすごい甘さが口の中に広がります!そのまま食べても、後て頂いたジュースはもっと濃厚でした!糖度計を見ると15度!

お土産にたくさんのみかんを頂きました!田中様ありがとうございます!

みかん狩りのあとは、男の子女の子に分かれて民泊先に向かいました。松浦市は全国に先駆けて、熱心に民泊を推進している地区だそうです。その中でも小学生の民泊は初めてじゃと笑っていました。こちらも何か壊さないかひやひやです…。

お手伝いの気合は人一倍!空回りしないように…。

お父さんお母さんのお手伝いをするの図。

お手伝いしながらおいしそうなものが並ぶの図。

大好きな火おこしの図。民泊先は立派なピザ釜と五右衛門風呂がありました。どちらもお父さんの手作りだそうです。今回は五右衛門風呂を頂きました!気持ち良かったですね( ´∀` )

お風呂から上がると布団も敷かれていて至れり尽くせりです。この後オセロで何連敗したことか。早く寝ましょう。

翌朝は少し冷え込んできましたが、みんなお父さんお母さんと記念撮影。今日は仕事しますよ!

二日目の松浦民泊体験は、山の中腹に作られた、畑の小屋に看板を作る制作です。美術制作なら子供たちと山王学舎にお任せということで、綿密に?話し合いながら子供制作が始まりました!

その後の完成の様子や、11月に「収穫祭」があり、再度松浦市に訪問をするので、その時に再度皆さんに様子をご紹介したいと思います。

山王学舎は、放課後児童クラブとして、学校帰りの子どもを預かる場所ですが、様々な体験や学びも多く取り入れています。その取り組みを応援して下さる自治体や地域の方で成り立っています。是非このような取り組みにお子様も参加されたいとお考えの保護者の皆様、お気軽にご連絡・ご相談ください。

9月より福岡市のNPO活動推進補助金の支援を受けて、山王学舎では「学習と美術」事業が子ども達の放課後で行われています。山王学舎は、美術を専門に収めた大学生やスタッフがいるので、子ども達の主要教科の他に、子ども達のクリエイティブの部分も伸ばしたいと考えています。今は学校の宿題を一生懸命やる子供が多いので、それはそれでよい傾向だと思います。

宿題や学びの範囲で分からない点が出てくれば、一緒にいる先生たちが優しくサポートしてくれます。小学校や中学校の先生というよりも、ちょっと上のお兄さんお姉さんといったところでしょうか?

出来るだけ子供たちの自主性を重んじて山王学舎を運営していますが、時には子ども達は悪ノリしますよね(笑)。そんな時は先生達もちょっと怖いです。メリハリをつけないとですね。スタッフの中には、福岡市の放課後子ども広場(わいわい)も手伝っているお兄さんがいるので、子ども達のことは良く分かっていますね。

山王学舎では、同じ学年の子もいますが、小学1年生から中学生まで、学齢は様々です。しかしそれをメリットと考えて、子ども達同士の学び合いや話し合いを重視します。そして大人は、ほんの少しの手助けをしたいと思います。

山王学舎の取り組みの大きな特徴として、タブレットを使った「eラーニング」を取り入れているところが挙げられます。子ども達のタブレットやパソコンの興味を減じることなく、むしろ積極的に学びと結びつけています。実際に今まで扱ったことがない家庭の子も、山王学舎では、学びの時間自由に扱えるので、凄く集中して学んでいます。取り入れて良い成果が出始めると思います。

山王学舎では、随時見学や、お子様のお預かりの相談が出来ます。是非子ども達の放課後を塾や習い事だけではなく、地域の居場所にて参加したいと考えている方は、いつでも見学・相談頂きたいと思います。

山王学舎の看板が付きました!
どうしても外観は、大衆酒場のようにしか見えないので(笑)、前を通る人たちが、「何屋さんだろう?」と気にしている様子です。御夫婦や子供連れも多く覗きに来るので、やはりここは看板が必要でしょうということで、こんな看板にしました!

ジャーン!

入り口ポストの上に取り付けてみました。山王学舎のメインカラーは深緑なので、良い感じです。なんといっても子どもたちが頑張って書いてくれました。

なんてことはない黒板ですが、一人書き出すと「自分がやる」「私が書きたい!」うるさいうるさいですね(笑)。結構字が上手な子も板書は苦手なのか、だいぶ偏りが…。

これから毎日行う学舎の行事やイベントによって、毎回書き直す黒板です。「学び舎子ども読書会」や「学び舎子ども料理教室」「自学と美術の会」など単発の事業もたくさん山王学舎では行っています。皆さん興味を持たれた方は、いつでもお問い合わせください。

10月14日(日)に山王学舎子ども食堂の第1回目を行いました!

山王学舎では福岡市子ども未来局総務企画課、福岡市博多区社会福祉協議会と連携して「福岡市食と子どもの居場所事業」として子ども食堂を開設しました。

当日は、山王学舎の男性スタッフが力こぶで頑張ってくれました。普段隠しておいた料理の腕前を披露すべくエプロンも自前でばっちりです。今回は「カレー」ということで食材を確認して、調理スタッフの手順と調理手順を打ち合わせしました。方向が決まれば、後は手際よく!山王学舎の調理器具は、業務用を入れているので火力が強いです。その分サクサク料理が出来るのが強みです。

 子どもたちも2階で勉強しながらソワソワ。お手伝いしたいことは無いか聞きに来る子どももいたり、普段お家でもしているのでしょうね。頼もしい限りです。料理が出来れば、2階に集まってみんなで元気よく「いただきます!」。

 今回は、山王学舎に関わっていない地域の子や、これから通いたい子も来て頂きました。少しずつ私達の取り組みを、食堂を通じて地域の方々にご理解頂けると幸いです。

夜も更けていく頃にはようやく子ども食堂は閉店となりました。子どもたちが食後にわいわいがやがやしている姿を見て、これからの姿が想像できました!来月も頑張ります!

先週も夕方から山王学舎にて自学の習慣化事業を行いました。小学校や中学校が終わった後の放課後に、塾に行くほどではないけれど、少しずつ分からない教科や問題が出てきた時に最適な学びの事業です。

大学生や予備校の教員、地域のボランティアが子どもたちの宿題と、わからない教科や学びについてアドバイスをします。少しでも 翌日の学校が楽しくなるようにサポートします。

 小学高学年から中学生には、eラーニングの学びも取り入れています。宿題や自分が行う学びの範囲が終わったらタブレットを使って学年の学習を復習したり、予習したりすることが可能です。

 そして勉強が早く終わったら屋根裏部屋の秘密基地に立てこもる子どもたちです!落書きするなよ!

昨日提携している、フードバンク福岡に出向きまして14日(日)に開催する「山王学舎子ども食堂」の食材を受け取りに行きました。全ての食材を自費で賄うのはなかなか難しく、また様々な団体と連携しながら福岡の子どもの健全育成事業に取り組むという考えから、フードバンク福岡と食材についての提携を結ばせて頂きました。

 その第一弾として、お米、バナナ、パン、お菓子等子どもが喜ぶ食材を頂きました。ここから不足している食材を調整して購入し、10月14日(日)の第1回子ども食堂の調理を行います。

子ども食堂というと先行している報道から、経済的に厳しいご家庭やサポートが必要な子どもに向けた取り組みと解釈されていることが多いようです。それは取り組みの深い部分で合って、もっと広い視野でみる子ども食堂もたくさんあります。地域の集まる場が高齢者だけの場になっていたり(それも重要な社交の場です)、子どもだけ、所属している人だけ、の属性に縛られている事を一度緩やかな地域に集まりの場として機能させてみませんか?そうするとお互いが良く見えてきたり、今まで知らなかった地域のことが見えてくるのではないでしょうか。

 もちろん常に地域の結びつきを強く求めているのではなく、ふとした時に緩やかなつながりがここにはあるなぁと「感じて」くれることからで十分です。強制でも必須でもない、出来るときに、思い出した時に。そのくらいからこの場所を捉えて頂ければ十分です。