27日、日曜日は学び舎子ども料理教室でした。

今回のテーマは「さかな」。

生魚の感触と、解体してみると意外とグロテスクな内臓も見て触って体感してほしい、というバヤ先生の思いから、今回はアジの三枚おろしをする事になりました。

今回も満員御礼の料理教室。

キッチンは気合いの入ったエプロン・三角巾姿の子ども達でいっぱいになりました。

バヤ先生の始まりのあいさつの後は、早速調理開始。

頭を切り落とし、うろこ、ゼイゴ(尾の近くにあるあじ特有のウロコ)を削ぎ、内臓を取り出し、三枚におろしていく。

文章にするとシンプルですが、実際の作業はなかなか難しそうでした。

ですが、子ども達はバヤさんの説明と指導をしっかり聞き、黙々と綺麗に三枚におろしていました。そして、三枚におろした後も、ピンセットで一本一本小骨を抜く所まで抜かりなく。

手の空いた子は、キャベツの千切りをする等、流れるように調理が進んでゆき、あっという間にアジフライが完成していきました。

参加した低学年の子に話を聞くと、最初は気持ち悪かったし、骨を切る力加減に苦労したけど、すぐ慣れたし、おろす時も身を切り過ぎないようにしっかり包丁を使えた、と100点満点の回答が返ってきてとても驚きました。

子ども達が作ったアジフライを味見させてもらったのですが、新鮮揚げたてだからこそ市販の物よりも身がふわふわで、とても美味しかったです。

試食後は、今日一日のレポートを書いてもらい、発表までしてくれました。

レポートを書くと言い出した時はブーイングの嵐でしたが、何だかんだで書き始めると、みんな黙々と丁寧に書いてくれ、今日一日のことがしっかり頭に入っているのだなと、とても感心しました。

レポート後は、さかなカルタで大盛り上がりし、魚尽くしの料理教室でした。

ちなみに後日談ですが、今回参加してくれた子がお家でもアジを三枚におろし、お父さんにアジフライを作ってあげたというお話を聞かせてもらいました。

あの短時間で自分のモノにしてしまう子ども達、とても素晴らしいですね。

次回は、2月24日、テーマは「野菜」です。

ご参加お待ちしております。

26日、土曜日は学び舎子ども読書の会でした。

前回に引き続きテーマは「食べ物」。

この日は、あられが降る程のとても寒い日でした。

子ども達は本は持参していましたが、読みかけですぐに読み終わりそうとのことだったので、近所の博多図書館へ本を借りに行くことにしました。風も強く耳が痛くなる程の寒さだったので、走りながら図書館へ向かいました。

図書館では暖を取りつつ本を探し、6冊借りて学舎へまた走って戻りました。

いつもは賑わっている読書会ですが、今回はいつもよりは少なかったので、とても静かでした。

普段は騒々しい子ども達ですが、その日の読書をする横顔はとても大人びていて、哀愁さえ感じてしまいました。

外はあられ模様で午後は遊びに出ることもできず、室内だけの一日になってしまいましたが、個人的にこの日の物寂しい空気感の中でする読書も、子ども達の記憶の断片に置いておいてもらいたいな、と思いました。

読書後の感想画では、先程まで大人びた顔をしていた子は、巨大なプリンが空から攻めて来ているような、とても不思議だけど真っすぐな絵を仕上げてくれました。

読書から絵から、改めて子どもの底の深さを知ることが出来た一日でした。

次回のテーマは「伝記」です。

ご参加お待ちしております。

 

特定非営利活動法人山王学舎では、スタッフやお手伝いいただいている保護者の方たちに向けて、個人個人の資質だけに任せて、子ども達への接し方やサポートをするのではなく、自分達自身も学び続けなくてはいけないと思い、外部の先生をお呼びしての第2回「支援向上研修」を1月20日に開催しました。

久留米大学大学院博士課程に在籍している張友樹先生(画面最奥のパソコンを扱っている人)をお呼びして、久留米の放課後児童クラブの現状や子どもに対する地域の取り組み、子ども食堂、そして張先生自らが運営している「パルキッズくるめ」の取り組みを紹介してくださいました。

「パルキッズくるめ」は、久留米大学法学部の学生が中心となって、地域の小学生と一緒に様々な取り組みを行う団体です。一緒に川遊びをしたり、子どもたちの自学の習慣をサポートしたり、そして地域の子どもたちが将来の夢の中に自分たちと同じような取り組みや大学生として育っていくように、子どもと共に過ごされている団体です。

違う地域ながら、事前に話し合っていたこともあり、大変濃い内容のお話をお聞きすることが出来ました。張先生が、私たちの取り組みを前もってお話の中にフィードバックしてくれたからだと感じました。

そして様々な団体や活動が抱える悩みをお聞きして、普段表には出てこない、非営利活動の難しさややりがいを再確認することが出来ました。

そして、お話を通じて決して使命感だけでなく、参加者自身、サポーター自身が楽しむことの大切さと一緒に成長し経験を頂く事の大切さを学ぶことが出来ました。支援する側にありがちな高所からの支援を暗に戒める含蓄のある提言でした。

私たちも気持ちの中にそのようなものが無かったとは言い切れません。本当に今回の研修で考え直させるきっかけをたくさんいただきました!これからも良いお付き合いが出来ると確信しました!張友樹先生、パルキッズくるめの皆様、有難うございました。

 

次回の講演研修は、「子どもたちの造形」にスポットを当てたお話しです。楽しみですね。

遅ればせながら、先週12日、土曜日は「学び舎 子ども読書の会」でした。

今月のテーマは、「食べ物」。

ぼくが食べ物の絵本で思い浮かぶのは、かこさとし・作『からすのパンやさん』(1973年)です。

紹介するまでもなく有名な作品ですが、あらすじを。

パン屋を営むからす夫婦の間に4羽の赤ちゃんが生まれます。夫婦は赤ちゃん達を育てながら大忙しのパン屋を続けていきますが、なかなか手が回らず、店も散らかっていき、遂には経営が傾いてしまいます。それでも、子ども達は元気に育っていき、売れ残りや焦げたパンがおやつとなっていました。すると、その焦げたパンがまわりの子ども達の間で評判となり、一家総出で沢山のパンを作る事になります。その中で変わった形のパンばかりを作っていく、というお話です。

読んでいた当時は5歳ぐらいですが、その焦げたパンをものすごく食べてみたくなり、母にあえて焦げパンを焼いてもらった記憶があります。当時は口に合わなかった気がしますし(ただの焦げた食パンだし)、どういう味を想像していたかもわかりませんが、今なおその絵を見ると食べてみたくなってしまいます。過去の自分と張り合うならば、からすのパン屋さんの味は、今だからこそ分かるはずです。

前置きが長くなりましたが、当日、子ども達は様々な食べ物に関する本を持ち寄ってくれました。

ケーキやサラダの絵本を読んでいる子らは、いつかこのケーキを作りたい、このドレッシングは何味なのか等々、想像力を膨らませイメージを伝え合いながら、わいわいと盛り上がっていました。

その光景を見ていて、いつか絵本の味を再現したいんだ、という強い強い思いを持った子が現れた際は、その味まで誘えるような山王学舎でありたいな、と想像で勝手に身が引き締まりました。

昼食後は1時間程度、公園で遊んだり漫画を読んだりして過ごしました。

そして、帰舎後は読書感想画に取り掛かりました。今回は読書の会常連の子ども達だったので、前回より丁寧に仕上げる子もいれば、前回よりあまり気が乗らない子もいました。もちろん、絵を描くことが好きではない子もいますし無理強いはさせませんが、オプションとしてこれを機に少しでも絵を描くことにも興味を持ったり、自信をつけてもらえたら良いなと思います。

参加してくれたみんな、今回もありがとう。

次回は、1月26日、土曜日。

初参加の子も、もちろんお待ちしております。

特定非営利活動法人山王学舎の運営を始めて3ヶ月、この度初めてのご寄附を頂くことになりました!

以前から様々な社会貢献事業に対して支援をしたいとお考えになっていたそうで、これまでもいろいろなNPO法人にアプローチはされていたそうです。しかし会員参加や、直接の支援は、会社員であるために、難しいと考えていた最中、私たちの取り組みをHPを通じて興味を持っていただきました。
1月13日(日)で行われた「山王学舎子ども食堂」に参加・見学に来て下さり、とても素晴らしい取り組みと施設を褒めて頂きました。

そして目録と一緒に記念撮影。「些少ですが支援にお役立てください」の言葉と共に。

私たちが今一番活動を行っていく上で、元気を頂きました!ありがとうございます。大和晋様。

こんにちは。

山王学舎の宮本です。

本日は第2日曜日。山王学舎は子ども食堂を開催いたしました。

 

まだまだ風の冷たい日が多いので、今回の献立はおでん!鶏肉の炊き込みご飯と白菜の浅漬けもあります。冬野菜でからだの芯から温まってもらおうと思います。

スタッフ司令塔は鐘哲先生、フォワードは修平先生の最強眼鏡タッグ。子どもたちの自学の時間が始まる前に、テキパキと仕込みをすすめていきます。

 

おでんは具材が柔らかくなったら、あとはトロ火でじっくりことこと。お出汁の味が染み込むように煮込んでいきます。

 

2階では子どもたちが自学に励んでいました。宿題は金曜日に済ませた子ばかり。自分の苦手な所や、予習しておきたい教科をそれぞれのペースで学習していました。

  

時間になったらみんなで手を合わせていただきます。子どもは無料、大人は300円です。おかわりは何度でも自由!

 

おなかがいっぱいになった子からトランプやお絵かき、TVを見たり漫画を読んだりしてゆっくり時間を過ごします。常連さんもいれば、はじめての方も毎回います。一緒にご飯を食べ、遊びを通しながら会話をすれば、すっかり仲良くなったり。

山王学舎は来るもの拒まず、去る者追わずです。気が向いたときにどなたでも立ち寄ってください。いつでも歓迎します。

来月の子ども食堂は2月10日(日)17:00~20:00の開催です。献立は「沖縄出身・修平先生のタコライス」。ご参加ご希望の方はお電話かメールにて。スタッフ一同お待ちしております。

こんにちは。

山王学舎の宮本です。お正月気分も日に日に薄れ、日常が戻りつつあるのがさみしい限り…ですが、気持ちを切り替え、気を引き締めて!今年も邁進していこうと思います。

さて、1月27日に予定している「学び舎 子ども料理教室」。たくさんの方がご予約くださり定員に達しましたので、締め切りとさせていただきました。ありがとうございます。

今回のテーマは「お魚」。普段口にすることはあっても、触ったり調理したりする機会はなかなかないのではないでしょうか。料理教室を担当してくださっているバヤ先生が、今回も工夫を凝らした素敵レシピを準備してくれています。参加の皆さんはどうぞ楽しみにきてください。

今回予約できなかったー!という方も、2月・3月分はまだまだ空席があり、ご案内できます。お電話(092-515-8752)かメールにて、早めの予約がおすすめです。お一人でも、お友だちをお誘いあわせの上でも大歓迎です。

スタッフ一同、お待ちしております。