先週の7月13~15日は、同じ地域内にある「山王ひなた美術教室」のキャンプイベントがありました。
山王学舎に通っている子達も何人か参加するということで、ぼくもお手伝いとして参加してきました。
今回の目的地は、長崎県北松浦郡小値賀町にある無人島、野崎島。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つ「野崎島の集落跡」がある島です。
その島内にある廃校となった木造校舎を宿泊施設として利用している「自然学塾村」を拠点に、二泊三日の自然体験を楽しんできました
初日の午前中はあいにくのお天気。
どしゃ降りの大雨にうたれながら野崎島に到着しました。
みんな合羽をまとい、一列になって港から自然学習塾までの道のり30分を頑張って歩きました。
ひとりの子がスターウォーズみたいだ、と話していて、それにはぼくも共感しました。ジェダイの騎士がマントを深々と被って敵の島へ潜入するシーンのイメージですね。
そうこう心躍らせながら話している内に、自然学習塾に到着。
雨の中の急な上り坂、下り坂の多い道のりをみんな頑張りました。
宿舎内で先生達の注意事項を聞き、グループ決めをした後は、今回の寝床となるテントへそれぞれ移動しました。
午後からは雨もあがり、予定通りテントで寝泊まりが出来ることになったので、子どもも大人も一安心しました。
その後は夕食の時間まで自由時間だったので、外で遊んだり、敷地内を探検したり、宿舎内で絵を描いたりして過ごしました。
グループ行動が決まりとはいえ、初対面同士の子たちも多かったと思うので大丈夫かと様子を見ていたのですが、さすが子どもと言うべきなのか、自然にコミュニケーションを取りながら打ち解けていっていたので、みんなすごいなと感心しました。
ちなみに写真が荒いですが、テントのすぐ後ろ側の丘には野生の鹿の群れが下りてきていたり、宿舎の後ろ側の丘には1908年から建っている世界遺産の「旧野首教会」がすぐ近くにそびえ立っていたり、足元をカニが歩いていたりと、都会とは全く違う風景に子ども達は大喜びしていました。
初日の夕飯はカレーライス。
食べている様子を撮り忘れましたが、みんな調理のお手伝いもしてくれていました。
そして21時には消灯でしたが、興奮さめやらぬ子ども達は、先生達に注意されながらもたまの夜更かしをそれぞれのテントで楽しんでいました。
2日目。
昨日とは打って変わって、とても良い天気でした。
そして書き忘れていましたが、今回のキャンプでは、平戸の「NPO法人ひらど海てらす」さんが協力してくれました。
平戸の様々なエキスパート、自然をより深く知っている方々を集めていただき、食事からガイドまでキャンプ事業全体を手伝っていただいたので大助かりでした。
ということで、2日目はそんな方々のエスコート、指導付きでトレッキングチーム、釣りチーム、海水浴チームに分かれて行動しました。
トレッキングチームは、崖下に広がる湾を一望できる野崎島随一の展望台を目指しました。
野崎島は隆起によって形成されているようですが、東部に広がる台地は火山活動で形成されたそうです。そのため、展望台周辺には火口から噴き出したという溶岩が所々に散らばっていたので、子ども達はその溶岩をウキウキしながら拾ったり、割ってみたり、昨日室内で静かに絵を描いていた子達でさえも、崖から海へぶん投げたりと、陽気さとワイルドな一面が垣間見えたのでとても良かったです。
もちろん展望台から見える広大な海といびつな形状の島の景色は、小粒の悩みぐらいなら全部吹き飛ばしてくれるぐらいとても素晴らしかったです。
そして、展望台からの帰り道では、神官であり最後の島民となった方が住んでいたお家を外観だけ見ることが出来ました。所々綺麗に修繕されていましたが、住んでいた当時の雰囲気が少し感じ取ることができました。
そして、釣りチーム。
インストラクターさんの指導の下、サビキ釣りを行いました。
時間帯によってなかなか釣れないチームもありましたが、午後から始めたチームは大当たりが多かったようです。
そして、2日目の夕飯は待ちに待ったBBQ。
大量のお肉、焼きそば、お昼に釣ったイワシ、そしてひらど海てらすさんがプレゼントしてくれたスイカをいただき、子どもも大人も大満腹の内容でした。
そして、最終日。
三日目ともなると、最初少しよそよそしかった子ども達に「おはよう」と話しかけると、「ああ…おはよう」といった感じで、先生達に対しても子ども同士でも、お家感と言うか仲間感と言うか、少し気を許してきているのだろうなといった様子がとても良かったし可愛らしかったです。
最終日の課題は、美術教室主催のキャンプなのでやはり絵画制作。
このキャンプでの思い出をそれぞれ絵に込めてもらいました。
残念ながら完成した絵の写真も撮り忘れてしまいましたが、みんな本当に一生懸命描いてたのでとても素敵な絵たちが仕上がっていました。
いいなと思って唯一撮っていた女の子の絵は、サビキの仕掛けがしっかり描き込まれているし、海の中の躍動感と楽しそうな様子がうかがえます。
話しを聞くとサビキ釣りは初めてのようで、よく仕掛け等まで観察しているなあと、これまた関心しました。
長々と写真を並べてきましたが、こういった様子のとても充実した2泊3日のキャンプでした。
「自分のことは自分でやる」というルールの下、大自然の中で同世代で協力しながら過ごした三日間は、子ども達には良い刺激になったのでしょうか。
自分でも知らず知らずの内にたくましくなっている所はきっとあると思うので、これからの学校生活が少しでも過ごしやすくなることを密かに願っておきます。
スタッフとしても、様々な性格の子ども達と関わることができたのでとても良い経験になりました。
山王学舎でもしっかり還元していこうと思います。
そして、何から何まで手伝ってくれたチームひらど海てらすのみなさん、スムーズかつ楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
また来年もあるなら楽しみにしておきます。
学び舎お泊り読書会
学び舎お泊り読書会8月3日(土)に行われて、学び舎お泊り読書会の様子をお伝えします。
第三回目となる今回は、これまで男女の比率は同じぐらいだったのですが、初のオール男子の会となりました。
19時に集合し、まずは夕食タイム。
バヤ先生が肉詰めピーマン定食を作ってくれました。
夕食作りから、読み聞かせ、時にハスキーボイスで子ども達を叱りつけるバヤ先生は、母性と豪快さを兼ね備えたとても心強い存在です。
お泊りという事で、ハイテンションな子ども達。
一緒に夕食を楽しみながら、子ども達の沸騰気味の温度をほどよく冷まし、いよいよ読書へ。
20時頃から始まりの会&持参した本の紹介を始めました。
毎回、初参加の子達が多いので最初は緊張気味で、みんなの前で本の紹介をするのは「恥ずかしい」「面倒くさい」とクレームが多発します。
でも、そう言いながらも周りとコミュニケーションを取り出し、仲を少しずつ深めていっている印象です。
子ども達は大人ほど年齢や学年の垣根を気にせず、どんどん話しかけていくので良いですね。
持参した本や紹介スタイルがみんな違い、それぞれのキャラクターが垣間見えるので、スタッフとしては面白い時間です。
そして、いよいよ読書スタート。
貸し出した寝袋にくるまり、すでに眠いという声もちらほら聞こえる中、読書を楽しんでいました。
少し本に飽きた子は、先生と寝転びながらお絵描き。
手前味噌ですが、山王学舎の先生たちはみんな絵が上手なので、子ども達も喜んでいました。
そして、22時に消灯。
なんだかんだでまだまだ元気があり余る、小腹が空いた子ども達の為に、バヤ先生が夜食のおにぎりを握ってくれていました。
こうして空腹を満たし、ランタンの灯りで読書を続けたり、大人には入りきれない子どもだけのコソコソ話しを楽しんでいる様子の中、夜は更けていきました。
そして、早朝6時頃。
夜更かししていたはずの子ども達が元気に起き出し、7時起床なのにな…と思いながら先生達も起こされ、みんなで健全な起床時間を迎える事ができました。
朝からボリュームのつまみがおかしい子ども達と一緒に、朝食前の全力ラジオ体操。
最近はYouTubeですぐにラジオ体操動画が出てくるので便利です。
血流もめぐり更に元気になった子ども達。
気持ちの良い陽射しを浴びながら朝食をいただきました。
そして、10時のお迎え時間まで部屋の掃除や読書、それぞれ好きな事をしながらお母さん、お父さんを待ち、今回のお泊り読書会もトラブルなく無事に終える事ができました。
参加してくれたみんな、ありがとう。
家とは違い不自由な点も多いだろうけど、周りとコミュニケーションを取りながら、読書を楽しむ時間を作ることができたのなら嬉しいです。
もちろん、コミュニケーションを取らず、ひとり読書の世界にこもるのも良しです。
そして、お預けしてくれた保護者の方々もありがとうございました。
我々スタッフこそ、子ども達がもっとのびのびと読書が楽しめる環境を作っていくよう努めますので、どうぞよろしくお願い致します。
次回は9月7日(土)。
既に女子のご予約もいただいているので、オール男子とはならないと思います。
男女共にご予約お待ちしております。
学び舎子ども料理教室~甘いもの~
中学生, 学び舎子ども料理教室, 小学生7月28日(日)に行われた学び舎子ども料理教室の様子をお伝えします。
今回のテーマは「甘いもの」ということで、チーズケーキを作ることにしました。
毎回大盛況の料理教室。今回もキャパぎりぎりの人数の子どもたちが集まってくれました。
人数が多く、焼き時間も長いので時間を持て余してしまうと思い、4グループに調理と工作のローテーションを組みました。1階の調理場では本物のケーキ作りを、2階では工作好きな先生たちと偽物の画用紙ケーキを作ってもらいました。
まずは、1階の調理チームの様子から。
そして2階の工作チーム。
工作・料理ともに、子どもたちは一生懸命取り組んでくれたので、素敵なケーキたちが仕上がりました。
チーズケーキが完成してこれで終わり!かと思いきや、サービス精神旺盛なバヤ先生が「チーズケーキだけでは物足りないのでは」と気を利かせ、急きょパフェづくりも追加してくれました。
食べたことはあっても、実際にケーキを作ったことがある子は少なかったようです。「こうやって作るのか」と行程をしっかり確認しながら、調理に臨んでいる姿が印象的でした。バヤ先生が途中途中で、泡立て方や温度などでも味が変わってくると子ども達にアドバイスしていたので、お菓子作りは意外と難しく繊細なんだと知れたのではないかと思います。
ご参加ありがとうござました。
次回のテーマは「スタミナ」です。すでに満席が近づいているので、参加ご希望の方はお早目のご予約をお願いいたします。
子ども食堂~唐揚げ定食&豆腐ハンバーグ丼~
未分類読書の会同様、7月の子ども食堂も2週連続で行われたので、まとめてその様子をお伝えします。
まず20日の回は、2ヶ月に一度やってくる定番メニュー「唐揚げ定食」。
今回から、以前紹介した青山さんに続き、山王学舎をサイトで知り、お手伝いを志願してくれた出光さんが調理サポートとして入っていただく事になりました。
手慣れた手つきと手際の良いふたりのおかげで、これまでよりも美味しい食事を提供することができると思います。
お二人とも、本当にありがとうございます。
そして、毎回お世話になっている福岡子ども専門学校の生徒さん達もありがとうございました。
配膳サポートから子ども達のお世話までしていただき、我々スタッフも子ども達も若いパワーにとても助けられています。
男くさかった山王学舎が、女性陣のおかげで照明の実力以上にとても明るく感じますね。
子ども達は校区の垣根を越えて仲良くなってきているようですし、次回のメニューと開催日を聞いてくるほど楽しみにしてくれているようなので嬉しく思います。
そして、次は翌週27日に行われた「豆腐ハンバーグ丼」の回の様子です。
ちなみに、今月のポスター2枚は山王学舎の昌美先生が描いてくれています。
美術、デザイン学校出身の先生が多いこの山王学舎。
毎回ポスターを描くノルマが特にあるわけではないのですが、子ども食堂を彩る為にいつの間にか誰かしらが持ってきてくれるのでこれまた有難いです。
そして、この回は出光さんが調理リーダーとしてみんなを引っ張ていってくれました。
この日は、近所の春住小学校のお祭りがあったので、祭り帰りに寄ってくれた子ども達や家族で賑わっていました。
この日も猛暑日だったので、ぼくは暑さでへこたれそうになっていましたが、子ども達の陽気な浴衣姿を見て夏がやってきたんだなと感じることができ、元気をもらうことができました。
風物詩を見て季節を感じることは大事ですね。
そして、出光さん特製の豆腐ハンバーグ丼は、色とりどりでさっぱりと食べることができたので、これにも夏を感じることができました。
いろんな人や物に勝手に夏を重ね、勝手に思いを馳せながら8月も頑張っていこうと思います。
ご来店いただいたみなさん、ありがとうございました。
前投稿で書きましたが、次回の子ども食堂は光薫寺で行います。
ご予約お待ちしております。
学び舎子ども読書の会~日本~
未分類学び舎子ども読書の会、普段は隔週で行われているイベントなのですが、7月は2週連続で行いました。
ということで、2週分まとめた様子をお伝えします。
梅雨が明け、今年も灼熱の太陽がじりじりとからだを焼き付けてくる夏がやってきました。
口数少ない人見知りの大人、子どもでさえも、「暑いね」という話題でとりあえずの時間は稼ぐことができることでしょう。
そんな暑い中、今月もたくさんの子ども達が、読書と涼しさを求めて山王学舎へ集まってくれました。
7月のテーマは「日本」。
今回も「日本」以外の本でも、読みたい本であればもちろんO.Kだったのですが、みんな意外と日本に関連した面白そうな本を持ってきていました。
テーマ外の本では、あいかわらず星新一シリーズが人気のようです。
各々好きな体勢で本に向かってくれています。
日本の歴史を学校で勉強中の6年生の子は、歴史問題集なども使いながら黙々と歴史本を読みふけっていました。
ぼくにはオーストラリア人の友達がいるのですが、日本の文化や歴史、自分の家系のルーツはどこにあると思う?等のことをよく質問されます。
でも、学生時代の歴史知識も抜けていっている上に、ルーツについてはあまり考えたことがなかったので、なかなか良い返答ができません。
自分の事、母国の事ぐらい知っておきたいし、そんな話で盛り上がれたら、国は違えど、言葉たどたどしくとももっとわかり合えるのかな、と思うことがあります。
回りくどいですが、読書している子ども達を見習って、ぼくも日本のことをもっと知らないといけないな、と考える回となりました。
そして午後からの読書感想画制作も、一生懸命頑張ってくれていました。
歴史問題集を読みふけっていた子は、偉人たちを丁寧に描きまとめていました。
間の抜けた卑弥呼の表情、すごく素敵です。
次回の読書の会は、8月10日(土)です。
8月のテーマは「ファンタジー」。
そして、ひとつ注意点があります。
通常の読書の会のスケジュールは、10時から読書を始め、12時にお昼ご飯、午後は読書or読書感想画制作という流れになりますが、10日だけは特別で午後からは読書感想画制作をご近所の光薫寺で行います。
その日、光薫寺では山王ひなた美術教室主催の「玄海のお魚絵画コンクール」が開催されているので、そのイベントに山王学舎も便乗させてもらおうと思います。
その後は、そのまま光薫寺で子ども食堂も開催しますので、こちらも是非。
献立:白身魚のフライ定食
料金:子ども無料/大人300円
時間:16:45~18:00
場所:福岡市博多区山王1丁目11-11光薫寺ホールにて
お寺で絵を描いたり、食事をするはなかなかないと思いますので、是非ともご参加下さい。
ご予約お待ちしております。
8月10日(土)子ども食堂 in 光薫寺
未分類今週10日(土)の山王学舎の子ども食堂は、ご近所の光薫寺で開催させていただきます。
皆さんお寺に最近行ったことありますか?
光薫寺は住職の小林信翠様を始めとして、地域に開いたお寺の運営を行っています。
今回の山王学舎子ども食堂も、是非一緒にやってみましょうということで、お寺の調理室とホールをお借りして、絵を描いたり、みんなで食事をしたり、楽しい一日となります!
献立:白身魚のフライ定食
料金:子ども無料/大人300円
時間:16:45~18:00
場所:福岡市博多区山王1丁目11-11光薫寺ホールにて
当日はお昼より山王ひなた美術教室主催の「玄海のお魚絵画コンクール」が開催されています。地域のみんなと一緒に食べる食事はまた格別です!光薫寺住職の信翠様には感謝しかありません。
今回は事前申し込みが必要となりますので、山王学舎メールに申し込みを宜しくお願い致します。
(写真は前回の子ども食堂の様子です)
ひなたキャンプ in 野崎島
学習先週の7月13~15日は、同じ地域内にある「山王ひなた美術教室」のキャンプイベントがありました。
山王学舎に通っている子達も何人か参加するということで、ぼくもお手伝いとして参加してきました。
今回の目的地は、長崎県北松浦郡小値賀町にある無人島、野崎島。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一つ「野崎島の集落跡」がある島です。
その島内にある廃校となった木造校舎を宿泊施設として利用している「自然学塾村」を拠点に、二泊三日の自然体験を楽しんできました
初日の午前中はあいにくのお天気。
どしゃ降りの大雨にうたれながら野崎島に到着しました。
みんな合羽をまとい、一列になって港から自然学習塾までの道のり30分を頑張って歩きました。
ひとりの子がスターウォーズみたいだ、と話していて、それにはぼくも共感しました。ジェダイの騎士がマントを深々と被って敵の島へ潜入するシーンのイメージですね。
そうこう心躍らせながら話している内に、自然学習塾に到着。
雨の中の急な上り坂、下り坂の多い道のりをみんな頑張りました。
宿舎内で先生達の注意事項を聞き、グループ決めをした後は、今回の寝床となるテントへそれぞれ移動しました。
午後からは雨もあがり、予定通りテントで寝泊まりが出来ることになったので、子どもも大人も一安心しました。
その後は夕食の時間まで自由時間だったので、外で遊んだり、敷地内を探検したり、宿舎内で絵を描いたりして過ごしました。
グループ行動が決まりとはいえ、初対面同士の子たちも多かったと思うので大丈夫かと様子を見ていたのですが、さすが子どもと言うべきなのか、自然にコミュニケーションを取りながら打ち解けていっていたので、みんなすごいなと感心しました。
ちなみに写真が荒いですが、テントのすぐ後ろ側の丘には野生の鹿の群れが下りてきていたり、宿舎の後ろ側の丘には1908年から建っている世界遺産の「旧野首教会」がすぐ近くにそびえ立っていたり、足元をカニが歩いていたりと、都会とは全く違う風景に子ども達は大喜びしていました。
初日の夕飯はカレーライス。
食べている様子を撮り忘れましたが、みんな調理のお手伝いもしてくれていました。
そして21時には消灯でしたが、興奮さめやらぬ子ども達は、先生達に注意されながらもたまの夜更かしをそれぞれのテントで楽しんでいました。
2日目。
昨日とは打って変わって、とても良い天気でした。
そして書き忘れていましたが、今回のキャンプでは、平戸の「NPO法人ひらど海てらす」さんが協力してくれました。
平戸の様々なエキスパート、自然をより深く知っている方々を集めていただき、食事からガイドまでキャンプ事業全体を手伝っていただいたので大助かりでした。
ということで、2日目はそんな方々のエスコート、指導付きでトレッキングチーム、釣りチーム、海水浴チームに分かれて行動しました。
トレッキングチームは、崖下に広がる湾を一望できる野崎島随一の展望台を目指しました。
野崎島は隆起によって形成されているようですが、東部に広がる台地は火山活動で形成されたそうです。そのため、展望台周辺には火口から噴き出したという溶岩が所々に散らばっていたので、子ども達はその溶岩をウキウキしながら拾ったり、割ってみたり、昨日室内で静かに絵を描いていた子達でさえも、崖から海へぶん投げたりと、陽気さとワイルドな一面が垣間見えたのでとても良かったです。
もちろん展望台から見える広大な海といびつな形状の島の景色は、小粒の悩みぐらいなら全部吹き飛ばしてくれるぐらいとても素晴らしかったです。
そして、展望台からの帰り道では、神官であり最後の島民となった方が住んでいたお家を外観だけ見ることが出来ました。所々綺麗に修繕されていましたが、住んでいた当時の雰囲気が少し感じ取ることができました。
そして、釣りチーム。
インストラクターさんの指導の下、サビキ釣りを行いました。
時間帯によってなかなか釣れないチームもありましたが、午後から始めたチームは大当たりが多かったようです。
そして、2日目の夕飯は待ちに待ったBBQ。
大量のお肉、焼きそば、お昼に釣ったイワシ、そしてひらど海てらすさんがプレゼントしてくれたスイカをいただき、子どもも大人も大満腹の内容でした。
そして、最終日。
三日目ともなると、最初少しよそよそしかった子ども達に「おはよう」と話しかけると、「ああ…おはよう」といった感じで、先生達に対しても子ども同士でも、お家感と言うか仲間感と言うか、少し気を許してきているのだろうなといった様子がとても良かったし可愛らしかったです。
最終日の課題は、美術教室主催のキャンプなのでやはり絵画制作。
このキャンプでの思い出をそれぞれ絵に込めてもらいました。
残念ながら完成した絵の写真も撮り忘れてしまいましたが、みんな本当に一生懸命描いてたのでとても素敵な絵たちが仕上がっていました。
いいなと思って唯一撮っていた女の子の絵は、サビキの仕掛けがしっかり描き込まれているし、海の中の躍動感と楽しそうな様子がうかがえます。
話しを聞くとサビキ釣りは初めてのようで、よく仕掛け等まで観察しているなあと、これまた関心しました。
長々と写真を並べてきましたが、こういった様子のとても充実した2泊3日のキャンプでした。
「自分のことは自分でやる」というルールの下、大自然の中で同世代で協力しながら過ごした三日間は、子ども達には良い刺激になったのでしょうか。
自分でも知らず知らずの内にたくましくなっている所はきっとあると思うので、これからの学校生活が少しでも過ごしやすくなることを密かに願っておきます。
スタッフとしても、様々な性格の子ども達と関わることができたのでとても良い経験になりました。
山王学舎でもしっかり還元していこうと思います。
そして、何から何まで手伝ってくれたチームひらど海てらすのみなさん、スムーズかつ楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
また来年もあるなら楽しみにしておきます。
第二回 学び舎お泊り読書会
小学生, 読書会7月5日(土)は、学び舎お泊り読書会でした。
19:00に集合し、翌日10:00まで山王学舎に泊まり、読書を思う存分楽しむイベントです。
第一回目が盛況だったおかげで、今回も多くの子ども達が参加してくれました。
そして、福岡子ども専門学校の生徒さん2人が今回もお手伝いで参加してくれました。
平日の放課後児童クラブの時間は、男性の先生中心の山王学舎ですが、お泊り会では毎回女性の先生も加わり男臭くない編成となっております。
では、当日の様子をお伝えします。
19時に集合して一息ついた後、まずはみんなで夕飯。
バヤ先生がカレーライスを作ってくれました。
そして、食後はいよいよ読書タイム。
まずは自己紹介も兼ねて、各々持ってきた本を紹介し合いました。
そして、バヤ先生の読み聞かせタイム。
低学年の子達は食い入るようにバヤ先生の読み聞かせを聞いていましたが、高学年の子達はその横ですかさず自分の本を読み始めていました。
そして、それぞれの読書タイムへ。
読書に飽きた子達は、一旦お絵描きタイム。
そして、消灯時間が近づいてくるとそれぞれ寝床確保。
寝袋とランタンを渡し、好きな場所で寝てもらいます。
男の子達には机の下が人気なようです。
そして、22:00消灯。
消灯後は、ランタンの灯りで読書をしてもらっています。
前回は消灯しても落ち着かず、部屋の中を歩き回っていたり、騒ぎ出す子もいたりと、落ち着かせるまでになかなか大変でしたが、今回は高学年の子が多かったせいか、思っていたよりも落ち着いて読書に臨んでくれていました。
たまのお泊りとなったら子ども達が興奮するのは当たり前だと思うので、多少はしょうがないと思っていますが、落ち着いて読書できる雰囲気づくりはスタッフ達でもっと頑張らねばな、と思いました。
とは言うものの、夜が更けてくると何人かは寝だし、自然と静かになっていく子ども達。
「今日は絶対寝ないよ。」、「先に寝たら負けね。」と寝ない宣言をしていた子ども達もいつの間にか力尽きていっていました。
そして、翌朝。
子ども達の朝は早く5時過ぎから起き出す子もいたので、スタッフ達も目覚ましアラームを聞くことなく起きることが出来ました。
朝食はシンプルにご飯、みそ汁、きんぴらごぼう、味のり。
みんな朝から元気よく、しっかり完食してくれていました。
今回参加いただいた子ども達、なかなか寝ないとは書きましたが、言うほど手を焼くことなく、スタッフ共々楽しい時間が過ごせたと思っているので、またの参加お待ちしております。
もちろん新規の子ども達も。
人気イベントなのでご予約はお早めに。
宜しくお願い致します。
学び舎子ども料理教室〜やきとり〜
未分類6月30日(日)は、学び舎子ども料理教室でした。
テーマはお肉。
山王学舎は昭和の飲み屋のような雰囲気も持っているから子ども達にもそれを味わってみてもらいたい、というバヤ先生の思いから、今回はやきとりと子どもビールで乾杯しよう、という事になりました。始まりのあいさつの後、まずはお肉の調理前と調理後の写真でワンペアとなるトランプを使って、みんなでお肉神経衰弱ゲームを行いました。独特のヴィジュアルとバヤ先生が前から持っていたという事実に、スタッフも子ども達も動揺を隠しきれませんでしたが、始めてみるとみんな楽しそうに盛り上がっていました。
そしてそのお肉ゲームの横では、辻先生と恒太先生が七輪の火起こしをせっせと準備してくれていました。
お肉の部位と調理バリエーションを習得した所で、いよいよやきとりの串打ちをグループに分かれて行いました。
意外と難しい串打ち。
子ども達の握力では大変かなと思っていましたが、バヤ先生、白石先生が丁寧に教えてサポートしてくれていたので、やきとりらしいやきとり、そしてアスパラ巻き、トマト巻きが仕上がっていっていました。
そして、いよいよ焼き作業。
盛大に白煙があがる中、辻先生と恒太先生と一緒に炭火でジューシーに焼き上げていました。
そしていよいよ、やきとりと子どもビールで乾杯。
ジョッキに入れた子どもビールの見た目は完全にビール。
ここまできて、教育上どうなんだという葛藤に襲われましたが、子ども達が大盛りあがりだったので、どうか良しとさせて下さい。
ちなみに、味は炭酸りんごジュースでとても美味しかったです。
子どもの頃、『サザエさん』で波平とマスオさんが屋台で一杯やって帰宅するシーンを観ていて、大人は何か楽しそうだな、一杯飲んでいこうよ、って何か言ってみたいな、というよくわからないけど何か憧れるという感覚がありました。
参加してくれた子ども達がみんなそういう感覚だとはもちろん思っていませんが、蒸し暑い梅雨時期に、みんなで煙を浴びながら焼いたやきとりは、良い思い出として残ってくれたらなと思います。
今回もご参加ありがとうございました。
次回のテーマは「甘いもの」です。
子ども食堂〜トンテキ丼〜
未分類6月29日(土)は、子ども食堂でした。
今回は、ひなた美術教室に長年通っている70代、人生の大先輩、青山さんが調理サポートとして参加してくれました。
手際の良さ、熟練された舌の感覚、ひと時も座らず動き続けるその姿勢、そして、やんちゃな子ども達の受け入れ方、いなし方、とても勉強になり、とても助けられました。
息子ならば叱っているわね(スタッフの手際に対して)、と叱咤激励もいただき身が引き締まりましたので、山王学舎の子ども食堂は今後より良くなっていくでしょう。
そして、今回も福岡子ども専門学校の生徒さん達がお手伝いで参加してくれました。
配膳から子ども達との遊びまで、一生懸命やってくれ、とても助かりました。
毎回本当に感謝しております。
そして、そんなパワフルな裏方よりもパワフルな子ども達が今回も大勢足を運んでくれました。
山王学舎に通っている子以外でも、顔見知りの子達が増えてきましたし、ご家族で参加される方々も増えてきているので、子ども食堂としてとても嬉しい限りです。
今回もありがとうございました。
この活気をもっと地域の方々と共有できるよう邁進していきますので、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
学び舎子ども読書の会~神話・後編~
未分類6月29日(土)は、学び舎子ども読書の会でした。
テーマは前回に引き続き「神話」。
始まりの会では、持参した本をみんなで元気よく紹介し合っていました。
初参加の低学年の子は少し緊張気味でしたが、高学年の子達がフォローしてくれ、徐々に表情が和らいでいっている場面が印象的でした。
大人からしたらみんなの前で本をだいたいで紹介するぐらい簡単にできてしまいますが、小学生の頃は、ぼくもみんなの前に出て何かを話す時は変に緊張していたなあ、とそれを見て思い出しました。
そして、散乱した本たちの周りで読書タイムスタート。
うっすらとスピーカーから流れているオリエンタルな音楽が響き渡るほど、今回はみんな読書に集中して良いスタートを切ってくれました。
そして、自分の本に飽きた子達は、バヤ先生に読み聞かせをしてもらい、じっくりと聞き入っていました。
バヤ先生の子ども達を惹きつけるパワーには、毎回感心させられます。単純にハスキーバヤボイスはかっこいいですし。
昼食後は、感想画制作へ。
この時間になると、初参加の子もみんなと打ち解けて、楽しそうに馴染んでいたので安心しました。
黙々と挿絵を模写する子、先生と本の内容を話しながら絵の構成を考えていく子、すぐ絵に飽きて遊びたくなる子、様々ですが、みんなどうにか最後まで頑張っていました。
何度か読書会に参加してくれていて、絵には自信がないと自称する子がいるのですが、ぼくはその子が描く絵がすごく好きだし、自信がないと言いつつ、毎回時間を掛けて丁寧に描き込んでいきます。
今回は風神を仕上げた所で集中力を使い果たしてしまい背景までには至らなかったのですが、始まりから終わりまでを見ていたぼくにはすごく素敵な絵として写ります。
テーマが神話。
中にはロケットで宇宙へ飛び立っている絵もあり、あの子は確かに神話の本を読んでいたよな,と困惑する場面もありましたが、そんな事も毎回おもしろいファンタジック子ども読書の会。
次回もご参加お待ちしております。