特定非営利活動法人山王学舎では、スタッフやお手伝いいただいている保護者の方たちに向けて、個人個人の資質だけに任せて、子ども達への接し方やサポートをするのではなく、自分達自身も学び続けなくてはいけないと思い、外部の先生をお呼びしての第2回「支援向上研修」を1月20日に開催しました。

久留米大学大学院博士課程に在籍している張友樹先生(画面最奥のパソコンを扱っている人)をお呼びして、久留米の放課後児童クラブの現状や子どもに対する地域の取り組み、子ども食堂、そして張先生自らが運営している「パルキッズくるめ」の取り組みを紹介してくださいました。

「パルキッズくるめ」は、久留米大学法学部の学生が中心となって、地域の小学生と一緒に様々な取り組みを行う団体です。一緒に川遊びをしたり、子どもたちの自学の習慣をサポートしたり、そして地域の子どもたちが将来の夢の中に自分たちと同じような取り組みや大学生として育っていくように、子どもと共に過ごされている団体です。

違う地域ながら、事前に話し合っていたこともあり、大変濃い内容のお話をお聞きすることが出来ました。張先生が、私たちの取り組みを前もってお話の中にフィードバックしてくれたからだと感じました。

そして様々な団体や活動が抱える悩みをお聞きして、普段表には出てこない、非営利活動の難しさややりがいを再確認することが出来ました。

そして、お話を通じて決して使命感だけでなく、参加者自身、サポーター自身が楽しむことの大切さと一緒に成長し経験を頂く事の大切さを学ぶことが出来ました。支援する側にありがちな高所からの支援を暗に戒める含蓄のある提言でした。

私たちも気持ちの中にそのようなものが無かったとは言い切れません。本当に今回の研修で考え直させるきっかけをたくさんいただきました!これからも良いお付き合いが出来ると確信しました!張友樹先生、パルキッズくるめの皆様、有難うございました。

 

次回の講演研修は、「子どもたちの造形」にスポットを当てたお話しです。楽しみですね。

遅ればせながら、先週12日、土曜日は「学び舎 子ども読書の会」でした。

今月のテーマは、「食べ物」。

ぼくが食べ物の絵本で思い浮かぶのは、かこさとし・作『からすのパンやさん』(1973年)です。

紹介するまでもなく有名な作品ですが、あらすじを。

パン屋を営むからす夫婦の間に4羽の赤ちゃんが生まれます。夫婦は赤ちゃん達を育てながら大忙しのパン屋を続けていきますが、なかなか手が回らず、店も散らかっていき、遂には経営が傾いてしまいます。それでも、子ども達は元気に育っていき、売れ残りや焦げたパンがおやつとなっていました。すると、その焦げたパンがまわりの子ども達の間で評判となり、一家総出で沢山のパンを作る事になります。その中で変わった形のパンばかりを作っていく、というお話です。

読んでいた当時は5歳ぐらいですが、その焦げたパンをものすごく食べてみたくなり、母にあえて焦げパンを焼いてもらった記憶があります。当時は口に合わなかった気がしますし(ただの焦げた食パンだし)、どういう味を想像していたかもわかりませんが、今なおその絵を見ると食べてみたくなってしまいます。過去の自分と張り合うならば、からすのパン屋さんの味は、今だからこそ分かるはずです。

前置きが長くなりましたが、当日、子ども達は様々な食べ物に関する本を持ち寄ってくれました。

ケーキやサラダの絵本を読んでいる子らは、いつかこのケーキを作りたい、このドレッシングは何味なのか等々、想像力を膨らませイメージを伝え合いながら、わいわいと盛り上がっていました。

その光景を見ていて、いつか絵本の味を再現したいんだ、という強い強い思いを持った子が現れた際は、その味まで誘えるような山王学舎でありたいな、と想像で勝手に身が引き締まりました。

昼食後は1時間程度、公園で遊んだり漫画を読んだりして過ごしました。

そして、帰舎後は読書感想画に取り掛かりました。今回は読書の会常連の子ども達だったので、前回より丁寧に仕上げる子もいれば、前回よりあまり気が乗らない子もいました。もちろん、絵を描くことが好きではない子もいますし無理強いはさせませんが、オプションとしてこれを機に少しでも絵を描くことにも興味を持ったり、自信をつけてもらえたら良いなと思います。

参加してくれたみんな、今回もありがとう。

次回は、1月26日、土曜日。

初参加の子も、もちろんお待ちしております。

23日の日曜日は、第3回学び舎子ども料理教室でした。

今月のテーマはクリスマスということで、クリスマスカップケーキ+餃子の皮ピザを作ることにしました。

初回から満員御礼の料理教室。

ありがたいことに、今回もすぐさま予約いっぱいになりました。

料理教室の先生バヤさんは、子ども達に喜んでもらいたい一心で、毎回気合の入った計画と準備をしてくれ、リハーサルを重ね本番に挑んでくれます。

その熱気のおかげでか、12月の寒空の下、山王学舎内だけは程よい温かさに包まれていたように感じます。

今回もカップケーキだけでは物足りないからということで、ピザ、カップケーキに立てる旗、ケーキ用箱も一緒に作ろうじゃないかという事になりました。

そんなバヤさんの熱い説明を聞く子ども達の目も真剣で、一生懸命料理に取り組んでくれました。

そして料理だけでなく、こちらで画用紙をカットして用意した旗と箱も、子ども達は一生懸命デザインを考え、すごく丁寧に仕上げてくれました。

みんな、何でそんなに一生懸命やってくれるんだい・・・。

メリハリのついた、ハリの強めな子ども達ばかりでスタッフ共々関心しておりました。

手前味噌ですが、料理と工作がうまく繋がっていった回だったのでは、と思います。

もちろん、まだまだ至らぬところはありますし、あの一生懸命の子ども達からのお世辞抜きの「良かったよ。」が聞けるように、次回も準備をしていこうと思います。

 

今年参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました。

次回は、2019年1月27日日曜日。

テーマは「お魚」です。

ご予約お待ちしております。

 

読書会も一生懸命お待ちしております・・・。

    

22日、土曜日は「学び舎 読書の会」でした。

平日の自学の習慣化事業で毎日通ってくれている気心の知れたメンバーが集まってくれました。

10時に集合後、外に行きたい、と溢れんばかりの、と言うよりパワーが漏れ出しているような語気でせがまれたので、まずは近所の小さな公園で読書をすることにしました。

今週は雨続きでしたが、この日は晴れていて暖かい公園日和でした。

 

学生時代、僕もたまには外で読書を楽しんでみようじゃないかなんて思い、公園日和の公園へ繰り出した事がありました。その時の記憶では、人目ばかりを気にして文字が頭に入ってこず、お前は本を読みたいんじゃない、とその時手に持っていた気取った洋書の1ページ目に書かれていたような気がします。

 

公園に着くと、子ども達は迷いなく木の上やすべり台の上等、各々好きな場所を見つけ、黙々と読書を始めてくれました。もちろん気取ることなく。

後半は本を置き全力で遊び出しましたが、子ども達の素直で率直な行動を見て、先程書いた記憶が一気によみがえってきました。

 

昼食は、各々持参したカップラーメンと、買い足した唐揚げ、というジャンクな食事でしたが、山王学舎の広いキッチンテーブルの上で、沸騰したやかんをみんなで回しながら食べるカップラーメンは格別な味だったような気がします。

簡易的な食事だけでなく、業務用キッチンと栄養士さんが揃っている山王学舎では、バランス良い食事も提供しますのでご安心下さい。

そして、午後は少し読書をした後に読書感想画に取り掛かり、それぞれエネルギッシュな絵を仕上げてくれました。

 

これにて今年の「学び舎 子ども読書の会」は終了です。

毎回、試行錯誤しながら進んでいったこのイベントでしたが、天真爛漫で素直な子ども達のおかげでやってこれたと心から思っており、感謝しております。

次回のテーマは、「食べ物」。

ご参加お待ちしております。

すっかり投稿の順序が逆さまになったりしましたが、11月に行われた「第2回学び舎子ども料理教室」の様子を紹介したいと思います。11月のテーマは、「博多」ということで、がめ煮やラーメンや諤々と意見は出ましたが、子ども向け!ということで「うどん」に決定!

前回の評判を聞きつつけて、前にも増しての大人数!一人一人の料理が完成できるかな?

先生が、子ども達に分かり易くうどんの作り方を紹介した案内です。ごぼう天うどんです!最後に色を付けるみたいですね。

まずは先生達からの作り方の紹介です。子ども達のエプロン姿が似合ってますね。

先生の言うことをちゃんと聞いて進めないと、うまくいかないことがたくさんあるのが料理です。4時間の長い時間集中してくれると良いですね。

さあ、個々は楽しい時間です。材料をそれぞれボウルに入れてコネコネ。周りはどうかな?自分のはうまくいっているかな?大きいテーブルで料理できるのでみんなでワイワイガヤガヤ。どころではなく!子ども達の声が大きすぎて、「ワーン」と共鳴しています( ´∀` )。

子ども達にたくさんの先生がついてようやく落ち着きました。ふう。

とにかく衛生面には気を使います。気温が寒い冬でも雑菌はお構いなしです。子ども達は嫌がりますが、常に手洗い・消毒です。

大分うどんの生地らしくなってきました。後半はこの生地を、包丁を使ってうどん麵にしていきます。

少しひと段落しての休憩。お菓子を食べながらお休みするかと思ったら、すぐさま子ども達で遊びを作り出します。

さあ、うどんも切り出して、器も用意して、本日は焼きあご出しを中心とした御出汁です。風味が効いていて、横でも薫り高くおいしそうです。

うどんの他に、さらにかしわおにぎり!もついてきました。ますます博多らしさですね。

みんなで手を合わせて「頂きまーす」。

自分で作ったうどんはどうかな?先生達は本当においしくてびっくりでした。どうしても自宅だと、出来合いのうどんになりがちですが、調理方法やおいしさを知ることは、きっと大人になった時思い出していくことでしょう。

本当に楽しかったですね!次は12月!クリスマスをテーマとした子ども料理教室です。いったいどんな料理を作るのか楽しみですね!

こんにちは。山王学舎の崎山です。

先週土曜日は、子ども読書の会でした。12月のテーマは、「神話」です。

テーマが神話ということで、スタッフの僕が言うのもなんですが、個人的にあまり手に取らないジャンルなので、子ども達は大丈夫か?と少し心配していたのですが、案ずることなかれ、子ども達はバッチリとテーマに沿った本を持ってきてくれました。

神話についてあまり考えたことがなかったのですが、「多くの星座はギリシャ神話が元になっているんだよ。」という子ども達の声を聞いて、僕も神話と星座の関連性を調べてみたいなぁと思いましたし、豊富な子ども達の知識を聞いて、毎回僕ももっと勉強しないとなぁと思い知らされます。

正直な所、読書に集中できず遊び出す子も少なくはないですが、その子の個性を尊重しつつ、読書ってなかなか良いもんだよ、と無理強いせずのんびりと促せていければ良いなと思っております。僕も小学生の頃、長時間読書に集中できていたのかと思い返してみると、、、

共に読書好きになっていこうぜ、という気持ちになりますね。

そう言いつつ、今回もみんな素敵な感想文、感想画を描き上げてくれました。

次回のテーマも引き続き「神話」です。

ご参加お待ちしております。

 

 

 

こんにちは。山王学舎の崎山です。

先週土曜日は、「学び舎 子ども読書の会」を行いました。このイベントは、隔週で月二回あり各会のテーマに合う本を持参し、二週に渡って読み切るというものです。

今月のテーマは「旅行」。今回の参加者は女の子ふたり。10時に集合し、まずは各々持ってきた本を紹介し合い、その後は自由に読書を楽しみました。今回参加してくれたふたりは友だちということもあり、黙々と読みふけったり、たまにお喋りをしたりと、とても穏やかな時間が流れていました。

12時には持参した弁当で昼食時間。

昼食を食べた後は、女性スタッフのバヤ先生が読み聞かせをしてくれました。バヤ先生は山王学舎で料理教室の先生もしてくれていますが、色んな場所で読み聞かせを行ったり、時には旦那さんとの音楽活動でライブを行ったりするほどの美声の持ち主です。ぼくも音楽を聴くのが好きなので、やはり良い声の人には惹かれてしまいます。子ども達も楽しそうに聞いてくれていて、バヤ先生もとても喜んでいました。

その後はまた読書に戻り、14時過ぎには読み終わったので、読書感想画で今日一日の活動をまとめることにしました。ふたりとも感想画にも積極的に取り組んでくれ、とても良い絵が完成しました。絵具で色塗りまでしてくれて、本当にお疲れ様でした。

僕もこの読書の会では、毎回一緒に持参した本を読んでいるのですが、年末のこの肌寒い時期がなおさら読書欲を駆り立てる空気を作ってくれている気がします。土曜日の朝から子どもたちと一緒にのんびりと読書をする時間は、普段とは違ったとてもゆっくりとした時間が流れているので、個人的に好きなイベントになってきています。

来月のテーマは「神話」。

どういう本を読もうかと考えつつ、どういった子どもたちとの出会いがあるのか楽しみです。ちなみに、現時点で予約人数0。

12月8日(土)御予約お待ちしております。

ご参加はお電話(092-515-8752)かメールにて。

 

こんにちは。山王学舎の宮本です。

雲ひとつないすっきりとした秋晴れの3連休2日目。山王学舎精鋭チームは、長崎県松浦市げんき村の収穫祭へ行って参りました。体験型のプログラムに参加して、松浦をカラダ全部で楽しみましょう!というもの。「収穫祭」と銘打たれた本日のスケジュールは、朝10時のさつまいも収穫体験に始まり、活き蛸の調理体験、竹細工作り、芋もちつき、みかんジュース絞りと目白押し。

始まりの会を済ませたら、早速畑へさつまいもの収穫に。子どもたちは説明を聞きながら、芋のつるを凝視。「絶対一番でかいのを掘ってやる!」と口々に宣言しながら畑の土を掘り返します。

芋を見つけたら、スコップを使って周りの土を丁寧に掘ると、スポン!と抜けます。そしてこの笑顔。

ふた畝ほどの収穫を終えたら、お次は倉庫の中の調理スペースへ。集まってくださった運営のみなさまの手際の良さで、様々な体験が一度に楽しめます。エプロンを着用して手を洗ったら、活き蛸の調理へ!

朝とれたてという、活きの良い蛸さんが2匹おもむろに登場。「塩をまぶして、ぬめりをとっていくよ!」。手引きしてくださるお母さんたちの号令に若干怯みながら、蛸に挑む子どもたち。こんな貴重な体験なっかなかできません。

ぬめりがとれたら湯がいて薄切りに。刺身やカルパッチョ、たこ飯用のぶつ切りにしていきます。

たこ飯が炊きあがるまでは、収穫したばかりの芋を蒸して混ぜ込んで芋もちづくり。昔話でよく出てくる杵と臼に一同感嘆。掛け声を掛け合いながらみんなでぺったんぺったんもちをつきます。

あっという間に12時を迎え、みんなでテーブルを囲みます。昼食にはその他にも、アジフライ、芋もち、豚汁も!目の前に並ぶご馳走にソワソワ。

いただきますをして、お腹いっぱいいただきました。

午後からは温州みかんのジュース作りに、看板の設置式も。前回げんき村に訪れた際、制作した看板をお披露目しました。げんき村が、これからもどんどん活気づくといいなあ。

今回は、コミュニティラジオ天神の松尾さんに機会をいただきました。快く受け入れてくださった松浦の方々にも、改めて感謝です。山王学舎としても、子どもたちの体験につながるようなコトや場所を、今後も積極的に探していきたいと思っています。「できる」「知ってる」「やったことある」をひとつでも多く増やしていけたら良いなあ。

みなさま、お疲れさまでした。