遅ればせながら、先週行われた新年度一発目の子ども食堂の様子をお伝えします。

昨年度までは月一回だった山王学舎・子ども食堂ですが、好評につき4月からは月二回で開催することになりました。

今回のメニューはカレーライス。

昨年度までの全6回、毎回メニューを変えながらやってきましたが、子ども達に聞いてみると、一番テンションが上がるのはカレーだそうです。

今回も少し多めに炊いていたご飯もすぐに完売し、新たに炊き直す程の人気でした。

食後は、それぞれボードゲームやトランプ等をして盛り上がっていました。

そして閉店後は、保護者やスタッフ、お客さん達で大人も楽しんだ子ども食堂でした。

次回の子ども食堂は4月20日(土)、18:00~20:00です。

子ども食堂と謳っていますが、地域の方々に広く知っていただき交流を深めたいとも思っていますので、大人も気楽に暖簾をくぐってご来店下さい。

これを読んでくれたみなさん、お待ちしております。

山王学舎では、毎月2回読書の会を行います。第1回目の開催は5月11日(土)10時から!

時間は10:00~16:00.1日かけてテーマに沿った本をじっくり読み通します。お友だちと本を交換したり、好きな場面について話したり。読み終えたあとは、作文や絵を描いてみて、どのように本の世界をとらえたかを表現します。正解はないので、自分の納得のいくようにたっぷり時間をかけて考えて大丈夫です。

 

本に出会う機会を増やして、自発的に知識を習得する取り組みです。参加費は300円、テーマに合わせて自分の好きな本を持ってきて下さい。お問い合わせ、参加申し込みはお電話(092-515-8752)メールにて。新しい本とお友だちに出会えることをスタッフ心待ちにしております。

3月17日(日)は本年度最後の「スタッフ・保護者の支援向上研修」が山王学舎終了後に行われました。今月は、春住小学校PTA会長でもあり、光薫寺住職の小林信翠さんを講師としてお迎えし、地域の子ども支援や光薫寺の取り組みを熱く語っていただきました。その中で山王学舎はどのような取り組みが可能か、そして地域に開けたお寺を目指している光薫寺とどのような協働ができるか話し合いました。

ちなみに小林信翠住職は、代表理事の成田鐘哲と保育園時代の同級生の間柄なんです( ´∀` )。地域の縁・縁起を感じますね。

今回の講演の舞台は、光薫寺で行いました。20年前より「寺子屋」として、子どもたちの長期休みでは様々なイベントと学習支援を行っていることをご案内いただきました。

そして今一番熱く取り組んでいる「SDGs」の仕組みについてお話しいただきました。「持続可能な開発目標」として国連が掲げた2030年までの開発目標が以下にお寺の取り組みや仏教の取り組みとつながっていることをやさしくお話しいただきました。

地域に根ざす子どもへの取り組みや市民への取り組みの先達として、知見に富んだお話をたくさんいただきました。その中で山王学舎が取り組めることや地域になかでの立場が少しずつ見えた気がします。

本年度の「スタッフ・保護者の支援向上研修」話を今回が最終回となります。来年度も学び続けるスタッフ・講師として様々な先生方をお呼びし、そのつながりが次のつながりになることを期待して取り組んでまいります。

こんにちは。山王学舎の宮本です。

山王学舎の兄弟、山王ひなた美術教室にて修平先生が制作した3月の壁飾りをご紹介。

どーん!と大迫力。向かって右に紅梅、左に白梅。真ん中はなんでしょう。博多区を悠々と流れる御笠川かなー。下地に貼ったクラフト紙がどこか金屏風のようで、日本美術史の中でも最高傑作と謳われる尾形光琳の「紅白梅図屏風」のオマージュにもみえます。中央に配置した英語の文字で、雑誌のカバーやCDのジャケットっぽいバランスがでて絶妙。面白いですね~。流水紋も、修平先生の手にかかれば、迷路のような、花びらのような、乙事主がタタリ神になる途中のような模様に。みんなは何に見えるかな。

そんな修平先生が担当する山王学舎・金曜の「美術・造形活動」。身近な素材と想像力を使って、ものづくりをみんなで楽しむ時間を設けています。

 

その場にあるものを使って趣向を凝らす遊びは、ひらめきや発想の転換など促し、物事を柔軟に考える力を養います。気になる方は体験を受け付けていますので、ぜひ遊びに来てみてくださいね。ご連絡はメールかお電話(092-515-8752)にて。スタッフ一同お待ちしております。

9日の土曜日は、学舎子ども読書の会でした。

今月のテーマは「伝記」。

まずは、みんなで持参した本を紹介し合うのですが、一人の男子は、最近ちょうど野口英世にハマっていて、同じ本を何回も読んでいるんだ、と意気揚々と話してくれました。

午前中はみんなで本を交換しながらのんびりと読み回し、午後からは感想画に取り掛かりました。

そんな中、一人の子が覚えている知識を年表に書き起こし出したので、それを見た周りの子も真似してみんなで年表作りが一気に始まりました。

黙々と書き進めていく子もいれば、偉人達の幼少期のエピソードにエネルギーを注ぎ過ぎ、肝心な活躍期へ辿り着くまでに集中力とエネルギーを使い果たしてしまう子もいました。

小学生らしいというか、僕も様々な面で最初に飛ばし過ぎて後から後悔する事がよくあるので、その姿がおかしくもあり同情できるので心から応援したくなりました。

そして、何度かの休憩を挟み、最終的には年表とセットで偉人達の肖像画まで、今回は完成させてくれました。

子ども達が自発的に始めてくれた今回の年表作りは、記憶をたどったり読み返して調べたりと、とても難儀な作業だったと思いますが、肖像画も含め最後までしっかりと頑張ってくれてました。

読書の会・伝記編の全体の形を、子ども達だけで作り上げてくれた事はとても喜ばしくもあり、心から感謝しております。

そして、30分程時間が余ったので、最後は近所の公園でみんなで思いっきり遊びました。
みんな本当にお疲れ様でした。

次回の読書の会・伝記後編は、2月23日(土)です。

参加者どしどしお待ちしております。

特定非営利活動法人山王学舎では、スタッフやお手伝いいただいている保護者の方たちに向けて、個人個人の資質だけに任せて、子ども達への接し方やサポートをするのではなく、自分達自身も学び続けなくてはいけないと思い、外部の先生をお呼びしての第2回「支援向上研修」を1月20日に開催しました。

久留米大学大学院博士課程に在籍している張友樹先生(画面最奥のパソコンを扱っている人)をお呼びして、久留米の放課後児童クラブの現状や子どもに対する地域の取り組み、子ども食堂、そして張先生自らが運営している「パルキッズくるめ」の取り組みを紹介してくださいました。

「パルキッズくるめ」は、久留米大学法学部の学生が中心となって、地域の小学生と一緒に様々な取り組みを行う団体です。一緒に川遊びをしたり、子どもたちの自学の習慣をサポートしたり、そして地域の子どもたちが将来の夢の中に自分たちと同じような取り組みや大学生として育っていくように、子どもと共に過ごされている団体です。

違う地域ながら、事前に話し合っていたこともあり、大変濃い内容のお話をお聞きすることが出来ました。張先生が、私たちの取り組みを前もってお話の中にフィードバックしてくれたからだと感じました。

そして様々な団体や活動が抱える悩みをお聞きして、普段表には出てこない、非営利活動の難しさややりがいを再確認することが出来ました。

そして、お話を通じて決して使命感だけでなく、参加者自身、サポーター自身が楽しむことの大切さと一緒に成長し経験を頂く事の大切さを学ぶことが出来ました。支援する側にありがちな高所からの支援を暗に戒める含蓄のある提言でした。

私たちも気持ちの中にそのようなものが無かったとは言い切れません。本当に今回の研修で考え直させるきっかけをたくさんいただきました!これからも良いお付き合いが出来ると確信しました!張友樹先生、パルキッズくるめの皆様、有難うございました。

 

次回の講演研修は、「子どもたちの造形」にスポットを当てたお話しです。楽しみですね。

遅ればせながら、先週12日、土曜日は「学び舎 子ども読書の会」でした。

今月のテーマは、「食べ物」。

ぼくが食べ物の絵本で思い浮かぶのは、かこさとし・作『からすのパンやさん』(1973年)です。

紹介するまでもなく有名な作品ですが、あらすじを。

パン屋を営むからす夫婦の間に4羽の赤ちゃんが生まれます。夫婦は赤ちゃん達を育てながら大忙しのパン屋を続けていきますが、なかなか手が回らず、店も散らかっていき、遂には経営が傾いてしまいます。それでも、子ども達は元気に育っていき、売れ残りや焦げたパンがおやつとなっていました。すると、その焦げたパンがまわりの子ども達の間で評判となり、一家総出で沢山のパンを作る事になります。その中で変わった形のパンばかりを作っていく、というお話です。

読んでいた当時は5歳ぐらいですが、その焦げたパンをものすごく食べてみたくなり、母にあえて焦げパンを焼いてもらった記憶があります。当時は口に合わなかった気がしますし(ただの焦げた食パンだし)、どういう味を想像していたかもわかりませんが、今なおその絵を見ると食べてみたくなってしまいます。過去の自分と張り合うならば、からすのパン屋さんの味は、今だからこそ分かるはずです。

前置きが長くなりましたが、当日、子ども達は様々な食べ物に関する本を持ち寄ってくれました。

ケーキやサラダの絵本を読んでいる子らは、いつかこのケーキを作りたい、このドレッシングは何味なのか等々、想像力を膨らませイメージを伝え合いながら、わいわいと盛り上がっていました。

その光景を見ていて、いつか絵本の味を再現したいんだ、という強い強い思いを持った子が現れた際は、その味まで誘えるような山王学舎でありたいな、と想像で勝手に身が引き締まりました。

昼食後は1時間程度、公園で遊んだり漫画を読んだりして過ごしました。

そして、帰舎後は読書感想画に取り掛かりました。今回は読書の会常連の子ども達だったので、前回より丁寧に仕上げる子もいれば、前回よりあまり気が乗らない子もいました。もちろん、絵を描くことが好きではない子もいますし無理強いはさせませんが、オプションとしてこれを機に少しでも絵を描くことにも興味を持ったり、自信をつけてもらえたら良いなと思います。

参加してくれたみんな、今回もありがとう。

次回は、1月26日、土曜日。

初参加の子も、もちろんお待ちしております。

23日の日曜日は、第3回学び舎子ども料理教室でした。

今月のテーマはクリスマスということで、クリスマスカップケーキ+餃子の皮ピザを作ることにしました。

初回から満員御礼の料理教室。

ありがたいことに、今回もすぐさま予約いっぱいになりました。

料理教室の先生バヤさんは、子ども達に喜んでもらいたい一心で、毎回気合の入った計画と準備をしてくれ、リハーサルを重ね本番に挑んでくれます。

その熱気のおかげでか、12月の寒空の下、山王学舎内だけは程よい温かさに包まれていたように感じます。

今回もカップケーキだけでは物足りないからということで、ピザ、カップケーキに立てる旗、ケーキ用箱も一緒に作ろうじゃないかという事になりました。

そんなバヤさんの熱い説明を聞く子ども達の目も真剣で、一生懸命料理に取り組んでくれました。

そして料理だけでなく、こちらで画用紙をカットして用意した旗と箱も、子ども達は一生懸命デザインを考え、すごく丁寧に仕上げてくれました。

みんな、何でそんなに一生懸命やってくれるんだい・・・。

メリハリのついた、ハリの強めな子ども達ばかりでスタッフ共々関心しておりました。

手前味噌ですが、料理と工作がうまく繋がっていった回だったのでは、と思います。

もちろん、まだまだ至らぬところはありますし、あの一生懸命の子ども達からのお世辞抜きの「良かったよ。」が聞けるように、次回も準備をしていこうと思います。

 

今年参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました。

次回は、2019年1月27日日曜日。

テーマは「お魚」です。

ご予約お待ちしております。

 

読書会も一生懸命お待ちしております・・・。

    

22日、土曜日は「学び舎 読書の会」でした。

平日の自学の習慣化事業で毎日通ってくれている気心の知れたメンバーが集まってくれました。

10時に集合後、外に行きたい、と溢れんばかりの、と言うよりパワーが漏れ出しているような語気でせがまれたので、まずは近所の小さな公園で読書をすることにしました。

今週は雨続きでしたが、この日は晴れていて暖かい公園日和でした。

 

学生時代、僕もたまには外で読書を楽しんでみようじゃないかなんて思い、公園日和の公園へ繰り出した事がありました。その時の記憶では、人目ばかりを気にして文字が頭に入ってこず、お前は本を読みたいんじゃない、とその時手に持っていた気取った洋書の1ページ目に書かれていたような気がします。

 

公園に着くと、子ども達は迷いなく木の上やすべり台の上等、各々好きな場所を見つけ、黙々と読書を始めてくれました。もちろん気取ることなく。

後半は本を置き全力で遊び出しましたが、子ども達の素直で率直な行動を見て、先程書いた記憶が一気によみがえってきました。

 

昼食は、各々持参したカップラーメンと、買い足した唐揚げ、というジャンクな食事でしたが、山王学舎の広いキッチンテーブルの上で、沸騰したやかんをみんなで回しながら食べるカップラーメンは格別な味だったような気がします。

簡易的な食事だけでなく、業務用キッチンと栄養士さんが揃っている山王学舎では、バランス良い食事も提供しますのでご安心下さい。

そして、午後は少し読書をした後に読書感想画に取り掛かり、それぞれエネルギッシュな絵を仕上げてくれました。

 

これにて今年の「学び舎 子ども読書の会」は終了です。

毎回、試行錯誤しながら進んでいったこのイベントでしたが、天真爛漫で素直な子ども達のおかげでやってこれたと心から思っており、感謝しております。

次回のテーマは、「食べ物」。

ご参加お待ちしております。

すっかり投稿の順序が逆さまになったりしましたが、11月に行われた「第2回学び舎子ども料理教室」の様子を紹介したいと思います。11月のテーマは、「博多」ということで、がめ煮やラーメンや諤々と意見は出ましたが、子ども向け!ということで「うどん」に決定!

前回の評判を聞きつつけて、前にも増しての大人数!一人一人の料理が完成できるかな?

先生が、子ども達に分かり易くうどんの作り方を紹介した案内です。ごぼう天うどんです!最後に色を付けるみたいですね。

まずは先生達からの作り方の紹介です。子ども達のエプロン姿が似合ってますね。

先生の言うことをちゃんと聞いて進めないと、うまくいかないことがたくさんあるのが料理です。4時間の長い時間集中してくれると良いですね。

さあ、個々は楽しい時間です。材料をそれぞれボウルに入れてコネコネ。周りはどうかな?自分のはうまくいっているかな?大きいテーブルで料理できるのでみんなでワイワイガヤガヤ。どころではなく!子ども達の声が大きすぎて、「ワーン」と共鳴しています( ´∀` )。

子ども達にたくさんの先生がついてようやく落ち着きました。ふう。

とにかく衛生面には気を使います。気温が寒い冬でも雑菌はお構いなしです。子ども達は嫌がりますが、常に手洗い・消毒です。

大分うどんの生地らしくなってきました。後半はこの生地を、包丁を使ってうどん麵にしていきます。

少しひと段落しての休憩。お菓子を食べながらお休みするかと思ったら、すぐさま子ども達で遊びを作り出します。

さあ、うどんも切り出して、器も用意して、本日は焼きあご出しを中心とした御出汁です。風味が効いていて、横でも薫り高くおいしそうです。

うどんの他に、さらにかしわおにぎり!もついてきました。ますます博多らしさですね。

みんなで手を合わせて「頂きまーす」。

自分で作ったうどんはどうかな?先生達は本当においしくてびっくりでした。どうしても自宅だと、出来合いのうどんになりがちですが、調理方法やおいしさを知ることは、きっと大人になった時思い出していくことでしょう。

本当に楽しかったですね!次は12月!クリスマスをテーマとした子ども料理教室です。いったいどんな料理を作るのか楽しみですね!