3日目の朝。

朝食はご飯、ベーコン、玉子焼き、梅干し、味噌汁。

早く朝食を済ませた子達は、二階で寝転んでくつろいだり、まだ眠たい子はまどろんでみたり。

だいぶ山王学舎での生活にも慣れてきたようで、そのくつろぐ姿が微笑ましく思えました。

そして、恒例の朝礼では三日目のスケジュールをみんなで確認。

この日もみんなの意見を聞き、午前中は室内でゆっくりと過ごす事に決まりました。

昼食はやきそば。

午後の探索に備えて、モリモリいただきました。

そして、午後からはいよいよ街探索。

昨日とは打って変わって、快晴の3日目。

いよいよ、とは書きましたが、うなだれる程の強い日差しと燃えるような暑さに、待ちに待った感はさほどない子ども達。

ですが、さすがに室内遊びも飽きたようで、出発時間が近づくにつれ探索へのボルテージが上がってきている様子でした。

チームごとに担当の先生と目的地を決め、塩分チャージタブレットをポケットぱんぱんに詰め込み、それぞれ違う場所へ出発しました。

そして帰舎後、一息ついた後は、昨日描いた理想の地図に、今日歩いて見てきた実際の街の風景を描き足してもらいました。

 

こうしてようやく完成した夢と現実の挟間の地図。

子ども達の想像力の素晴らしさが詰まった素敵な大作となりました。

これを眺めて、人生にはもっと何かあるはず、という思いに大人は駆り立てられるのではないでしょうか。

 

そして、今夜の夕飯担当は春住チーム。

献立は「やわらかいハンバーグとフルーチェ」

ハンバーグの他には、付け合わせの野菜として、ブロッコリーとコーンをバターで炒めました。

みんな積極的に動いてくれたので、スムーズに完成させることが出来ました。

そして食後は千石湯で汗を流し、22時には消灯。

3日目でさすがに疲れてきているだろうと思いましたが、まだまだまだ元気のあり余る子ども達。

この日もひそひそ、たまにどたどた聞こえながら夜は更けていきました。

いよいよ明日は最終日。

ブログもその4へ。

2日目の朝。

朝食はコロッケパンでした。

朝からコロッケパンは重いよという訴えなのか、この表情。

まだ電源が立ち上がっていません。

この日は林間学校メイン企画のオリジナルマップ作りの為に、山王学舎の近所を探索する予定だったのですが、まさかの台風接近のため風雨吹き荒れる生憎のお天気。

という事で、みんなで話し合った結果、映画鑑賞をする事になりました。

映画よりも遊びたい子達は、二階でボードゲームやお絵描き。

この狭い山王学舎の中で、天候に合わせて柔軟に楽しんでくれる子供達にはとても助かりました。

そして2日目午前中の時点で、既にみんな仲が深まってきている様子だったのでとても安心しました。

昼食前には、少し宿題タイム。

昼食は冷やしそうめんと天ぷらでした。

揚げたての野菜天、肉天、魚フライと食べる冷たいそうめんは大盛況で、みんな沢山おかわりをしてくれていました。

そして昼食後、近所探索はできていませんが、マップ作りへ。

「自分の住む街にこういう建物や施設があったらいいな」「街がこういう取り組みをしていたら楽しそうだな」といったような理想の街を想像してもらい、それをマップに落とし込んでもらうことになりました。

大人だと照れや気負いがあり、一旦考えて手が止まってしまう気がしますが、さすがは子ども達。

予定外の無茶振りに、こちらも柔軟に対応してくれ、すらすらと描き始めてくれました。

りんチームのテーマは「水」。

水の都・ストックホルムのような運河で囲まれた街。

色鉛筆だけで何層にも渡って一生懸命塗り込まれた深い青は、とても幻想的に仕上がっていました。

春住チームのテーマは「魔法」。

魔法で何でも作ってしまうお店、魔法のアイテムを販売するお店、移動手段は空飛ぶほうき等、ファンタジーに富んだ街。

こちらのチームは、みんなで一旦意見を出し切り、それをリーダーがメモ書きでまとめ、それぞれの区域を決めながら地図を描き出すという段取りを組んでいました。

意見はファンタジー、段取りはリアリズム。

ポニータ・ゴリラチームのテーマは「ゲーム」。

女子とは対照的に、色使いよりも細かい箇所まで描き込まれている点に目がひかれました。

平和で住みよい社会なのか、はたまた情報統制がなされた暗黒社会なのか、個人的に見ていてワクワクしてきます。

そして、2日目の夕飯担当はポニータ・ゴリラチーム。

献立は、「肉!野菜!」。

豪快な献立とは裏腹に、とても美味しいポークソテーを仕上げてくれ、こちらもおかわりを取り合う程、大盛況の売れ行きでした。

そして、今夜はちゃんと開いていてくれた近所の老舗銭湯・千石湯へ。

 

一日の汗と疲れを流し、2日目も無事に終了。

明日はようやく折り返しの3日目。

怒涛の林間学校。

ブログはその3へ。

このイベントは、3泊4日の宿泊体験を山王学舎で行います。

普段とは違う友達との交流、共同料理、また一緒の学びと体験を通じて、子ども達の自主性と協調性を図るプログラムです。

先生、お手伝いをしてくれるお兄さんやお姉さんと一緒に過ごす夏の体験は、都市部の子ども達にとって、異年齢のコミュニケーションの発達や、思いやりを育むことができ、地域で子どもを見守る狙いです。

ということで、8月5日(月)から行われた学び舎林間学校・前期の様子をお伝えします。

初日は13時に集合しました。

初めてのお泊りでうしろ髪を引かれ合っている親子、初めて訪れる山王学舎の内装を物珍しそうに見渡す子、既に帰りたそうな表情をしている子、親子共にみんなそれぞれ不安を少し抱えながら敷居をまたがれていました。

そんな親子を見て、ぼくらスタッフもいよいよ始まるのだな、とグッと身が引き締まりました。

まずは3チームに分かれ、それぞれチームでの役割分担、チーム名、この林間学校での目標を、時間を掛けてじっくりと話し合ってもらいました。

こうして生まれた春住チーム、りんチーム、ポニータゴリラチーム。

初対面同士の子が多かったであろう中、真面目に話し合い、チームごとにそれぞれの指針を発表してもらいました。

その内容から、「これからみんなでやっていくんだ」という気概が感じ取れ、とても頼もしく思えました。

そして、自由時間。

お菓子が配られ、少し緊張が取れてきたのか、一気に学舎内のボリュームが上がり、この辺りから柔らかい表情が見え出してきました。

そして、16:30からは宿題タイム。

みんな嫌々ながらも、しっかりと静かに宿題に向かってくれていました。

その宿題チームの裏では、りんチームが夕飯の買い出し&調理を開始。

今回の林間学校では、夕飯の献立から調理までを子ども達が決めてやってもらうルールだったので、初日はりんチームが担当してくれました。

献立は、唐揚げ、スープ、梅ひじき、オレンジ。

揚げ物のみで終わらず、ぼくの主観だと少し渋い梅ひじき、というサッパリおかずを持ってくるあたりが、女子だなぁと感心しました。

先生達と協力して、お腹を空かせたみんなの為に一生懸命作ってくれた唐揚げ定食。

いつも残しがちな千切りキャベツでさえ、愛おしく思えるようになったのではないでしょうか。

みんなモリモリ食べてくれ、大盛況の夕飯となりました。

そして、食後は銭湯へ。

近所の老舗銭湯へ歩いて行く予定だったのですが、スタッフが下見に行ってみると、まさかの臨時休業の張り紙。

ということで、急遽車で少し遠いスーパー銭湯へ行きました。

長風呂する子が続出する程みんな広いお風呂を楽しんでくれていたようで、予定は狂いましたが結果的にとても良かったです。

そして帰舎後は、すぐさま就寝準備。

緊張等で疲れたのでは?という心配もよそに、まだまだ眠る気配のないパワフルな子ども達。

コソコソ話しが微かに聞こえる中、まずは初日の夜が更けていきました。

まだまだ続く林間学校。

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