最終日。

この3日間、子ども達は早起きで朝からにぎやかでしたが、最終日はなかなか起きてきませんでした。

昨夜は遅くまで大いに楽しんだのでしょう。

ですが、みんな目覚めが良く、やはり朝からとても元気でした。

最終日は13時解散なので、朝食を終えた後はすぐさま地図作りの仕上げに取り掛かりました。

仕上げは絵の具を使って、より色鮮やかになり、この林間学校期間中の思い出を凝縮したかのような、とてもさわやかなオリジナルの地図が完成しました。

そして最後の昼食は、炒飯と餃子。

胃袋も最後までわんぱくでした。

といった感じで簡単にまとめましたが、4日間、みんな本当にお疲れ様でした。

コロナ禍の中、不安な状況下での実施となりましたが、少人数だからこそ、子ども達もスタッフものびのびと過ごす事ができたのではないかと思います。

そして、この学び舎林間学校を通して、学びや規律、自主性が育まれていたら嬉しく思います。

子ども達の中では思い通りに行かず、小さな喧嘩が起こる場面も多々ありましたが、その都度、話し合い、譲り合って、前進している姿が見れたので、たかが4日間ですが、きっと成長していることでしょう。

今年は12月に「学び舎林間学校〜冬編〜」も実施予定ですし、もしくは来年の夏に、更に成長して会えることを期待しておきます。

そして、コロナ禍で不安な状況の中、山王学舎へ子ども達を送り出してくれたご家族のみなさまに御礼申し上げます。

心からありがとうございました。

3日目。

朝食は、玉子焼き、とんぺい焼き、味噌汁の卵尽くし。

3日目も朝からみんな元気いっぱいでした。

3日目も午前中は、宿題と自由時間。

自由時間は、漫画を読んだり、映画を観たり、将棋をしたりと、それぞれのんびりと過ごしていました。

みんな慣れ親しんできた様子で、とても和やかな時間が流れていたと思います。

昼食はクリームパスタを食べ、お腹を満タンにして、3日目もチームごとに分かれ、街散策へ出発しました。

写真からもわかるように、3日目も良過ぎるぐらいの快晴でした。

日陰と水分、そして途中で涼みに入ったスーパー内のキンキン冷房の有り難さ。

それ以上に、子ども達はごねることなく、積極的に街散策に取り組んでくれたので、とても有難く思いました。

ちなみに、あるスタッフはこの日、子ども達の鬼ごっこに参加したようですが、久しぶりに走ったからか、足がもつれ、転び、豪快な擦り傷を負いながら笑顔で帰ってきました。

大人は限界を突破した時にこそ、思い出が付いてくるのかもしれません。

そして、3日目は別ルートの道を描き込み、色塗りへ。

2日目同様みんな歩き疲れていたと思いますが、地図作りまでとても頑張ってくれていました。

夕食は鶏唐揚げ。

下味の揉み込みから、衣付けまで、豪快に調理しましたが、サクサクでご飯のすすむとても美味しい唐揚げが仕上がりました。

今回の林間学校中で、この唐揚げが一番売れ行きが良かったと思います。

そして、食後は近所の公園で花火をしました。

ラジカセでBGMとして、はっぴいえんど「夏なんです」を流したくなりました。

3日目はお盆休みを終えた近所の老舗・千石湯へ、ようやく行く事ができました。

湯上りに飲んだ瓶ジュースが美味しかったのですが、カラカラになったからだに、この瓶ジュースの量では足りない!、という子ども達の意見にとても納得しました。

帰舎後は、将棋やカードゲーム。

そして、帰り道で拾った汚れた十円玉を磨きたいという男子の提案をきっかけに、みんなでお酢を使っての小銭磨きに励んでいました。

それを機に疲れも忘れたのか、消灯後もよなよなトランプでの大富豪で大盛り上がりし、みんなで最後の夜を楽しんでいる様子でした。

その4へ。

2日目。

早朝5時過ぎから子ども達は起き出し、スタッフ達も予定より早く起床。

朝ごはんは、昨夜の余ったハンバーグを使ったチーズバーガーと、ツナマヨサンドとサラダ。

寝起きと共にトランプゲーム、そして朝からチーズバーガーへのがっつき。

2日目のスタートと共に、子ども達のパワフルさを思い知らされました。

そして食後、まずは宿題時間。

子ども達にとってはできれば避けて通りたい夏の宿題や課題(人それぞれですが。)

みんな少し顔を歪めながら、机に向かってくれていました。

大人からするとすぐに終わらせられそうにも思いますが、ぼくらスタッフも元・子ども。

確かにやりたくなかったよな、と思い返しつつ、大人の顔して子ども達へエールを送っていました。

昼食は冷やしそうめん。

おかずとして、何か揚げ物でも作ろうか?というスタッフの提案に、そうめんだけで良いという子ども達。

大葉やみょうが、納豆等を薬味に、ヘルシーな昼食でしたが、キンキンに冷やしたそうめんに、子ども達は満足気でした。

そして、午後からはオリジナルの地図を作る為、街散策へ出発。

日差しが強く、とても暑い昼下がりだったので、水筒を満タンに、日陰を求めて街中を歩きました。

ですが、休憩ポイントの公園では、涼んだ後にすぐさま鬼ごっこを始める子ども達。

そして、その様を日陰で見守る大人達。

大人は自分で限界を決め過ぎなのかもしれません。

帰舎後、「おおかみこどもの雨と雪」を観ながらクーリッシュを食べ、からだを冷まし、地図作りに取り掛かりました。

歩いた道のりの記憶とメモを頼りに、山王学舎の周辺地図を作るこの作業。

なかなか難しかったと思いますが、チームごとで話し合い、頭を悩ませながら、みんな頑張って描き進めていました。

途中疲れて寝てしまう子もいたぐらいだったので、みんな本当にお疲れ様でした。

そして、2日目の夕食はバーベキューをしました。

子ども達のリクエストで、意外にも肉ではなく魚介類中心のBBQ。

まだまだ暑い夕暮れでしたが、それが吹き飛ぶぐらい美味しく楽しい時間となりました。

食後は、また銭湯で汗を流し、就寝しました。

2日目はみんな歩き疲れている様子で、消灯後はすぐ眠りについていました。

その3へ。

8月16日〜19日渡って行われた学び舎林間学校の様子をお伝えします。

このイベントでは、山王学舎内で3泊4日の宿泊体験を行いました。

普段とは違う友達との交流や共同料理、また一緒の学びと体験を通じて、子ども達の自主性と協調性を図るプログラムです。

新型コロナウイルス禍の中、前期は中止となり、後期はギリギリまで悩みましたが、少人数開催とし、なるべく密にならない状況を心掛けて実施いたしました。

初日。

初顔合わせを終えた後、4日間のスケジュール説明とチーム分けの発表。

2チームに分かれて、それぞれチーム名とチーム目標、そして、これから4日間の朝、昼、晩の食事メニューをみんなで決めてもらいました。

「チーム新昭」と「Gameチーム」。

まだ慣れ親しんでいないもの同士、チーム名を決めるだけでも、すんなりとは決まりませんでしたが、しっかり話し合って、譲り合いながら、チーム名と食事メニューが決まって行きました。

初日の夕飯は、チーム新昭がハンバーグを、先生のアドバイスを受けつつ作ってくれました。

おぼつかない手つきでの包丁使いは、見ていて少しひやひやしましたが、怪我せず、美味しいハンバーグを仕上げてくれました。

写真がありませんが、食後は銭湯へ。

近所の老舗銭湯がお盆休みというプチハプニングがありましたが、その代わりに大型の銭湯へ行くことになりました。

電気風呂やサウナ等、子ども達は広々とした空間を楽しんでくれている様子でした。

そして帰舎後は、就寝準備へ。

初日ということで緊張疲れしていると思いきや、22時の消灯後もランタンの灯りで、読書や将棋等、みんな夜更かしを楽しんでいました。

しかし、明日は街散策&地図作りがあるので、体力温存の為に23時過ぎには就寝しました。

初日にして、仲良くなっている様子で、眠りたくないとの声が少し嬉しく思いました。

2日目は、その2へ。

このイベントは、山王学舎内で3泊4日の宿泊体験を行います。普段とは違う友達との交流や共同料理、また一緒の学びと体験を通じて、子ども達の自主性と協調性を図るプログラムです。

(以下写真は前年度の様子)

宿泊期間中はグループに分かれ、グループで行動を共にし、食事のメニューもみんなで考え、みんなでご飯を作ります。

そして、日中は山王学舎を中心に地域を探検して新しい自分達だけの地図を作ります。

もちろん、地図作りだけではなく、みんなで宿題をしたり、まったりする時間もたくさんあります。

子ども達だけの共同生活で、学びや規律、自主性を大きく育んでもらおうと思います。

去年の参加者は、前期・後期ともに山王学舎に普段通っている子よりも新規参加(山王学舎に初めて訪れる)子達がほとんどだったので、みんな初対面同士のようなメンバー構成になっていましたが、みんなすぐに打ち解け3泊4日を乗り切っていました。

コロナウィルスの影響で夏休みが短縮されてしまいましたが、その分、これまでの夏休みとは少し違った、濃密な4日間を過ごしてみるのも良いのではないでしょうか。

と言いつつ、濃密がNGな昨今、去年程は濃密とまではいかないまでも、子ども達ができる限り羽を伸ばせる時間を作り、成長を促す時間になればと思っております。

気になる方は、気軽にご連絡ください。

資料も郵送いたします。

⚫︎お問い合わせは特定非営利活動法人山王学舎まで
【電話】092-515-8752
【mail】info@sano-gakusha.or.jp

 

 

 

最終日。

一階で寝ていた寝起きのひなた先生の隣で、朝のニュースから外部の情報を食い入るように取得する子ども達。

安心して下さい、今日で脱出できますよ。

キッチンでは、朝食の準備を手伝ってくれていました。

メニューはツナマヨホットサンド。

パンの耳は丁寧にカットし、カリカリのラスクにしてくれていました。

二階では寝床の片付け。

寝袋は寝づらい、使いづらいと言っていた子ども達も、三日間を乗り切り綺麗なたたみ方までマスターしてくれていました。

でも安心して下さい、今夜はふかふか布団で寝れますよ。

こころなしか子ども達の表情からは、最終日という安堵感がうかがえました。

そして、最後の朝礼。

「今日でここからやっと脱出できるね」という先生の自虐的冗談に、全く笑わない子ども達。

心の底から脱出したかったのか、いや先生の笑わす腕が無かっただけだ、と信じたいものです。

最後の大掃除&荷造り。

そして、お泊りイベントでは恒例の落とし物オークション。

今回も誰からも落札されない、謎の靴下やタオルが発生したので、手間ですがやはり名前を記入することをおすすめします。

その後は、自由時間。

宿題をしたり、絵を描いたり、千と千尋を見たり。

お迎えの13時を心待ちにしながら、それぞれ穏やかな時間を過ごしていました。

お昼ご飯は、昨日の残りをアレンジしたカレーうどん。

そして、最後はチームごとに記念撮影。

協力して仕上げた大作を掲げてくれました。

 

まずは、山王なるとチーム。

最初はなかなかまとまらず、心配していましたが、年長のリーダーがそれぞれとしっかりコミュニケーションを取ってくれ、徐々にチームらしくなっていった印象です。

後半になると、チームで物事を決める際は、年下の子達もしっかり自分の意見を主張し、状況に応じて誰の意見を尊重するかの押し引きが出来ていたので、とても素晴らしいなと思っていました。

マップ作りに関しては、描き出した時点では実際歩いた道の距離感や配置を重視して、何度も討論を重ねていました。

こうして正確性にこだわって仕上げたマップに浮かび上がる、ドでかい桜の木やアンパンマンの笑顔。

お互い譲り合える信頼関係が出来たから、後半はのびのびと描けるようになったのでしょう。

きっと満開の桜も、アンパンマンもそこには在ったのです。

 

そして、326トリオチーム。

六年生リーダーの統率力のおかげで割とまとまっていた印象です。

中には、「リーダーと一緒に寝たい」と懇願するメンバーまで現れる程、チームの雰囲気の良さが伺えました。

マップ作りでは、リーダーが書きまとめたメモをもとに、みんなで協力して描き進めていました。

そして、チーム内で盛り上がっていたポケモンカード。

それが楽しかったからなのか、途中からマップ作りに飽きたからなのか、ポケモンが点在しています。

山王というよりは、ポケモンの世界のマップのように見えます。

「Poke’mon Go」にハマっている人達に、こういうポケモン分布手書き地図を渡したら、とても喜ばれるのではないでしょうか。

 

そして、サンサンチーム。

マイペースでのんびりした子が多かったので、こちらも年長リーダーがみんなをまとめようと奮闘していた印象です。

女の子達は男の子達のように声を荒げて揉めるはことなく、淡々と討論を続け、要所要所でしっかりと協力していました。

そして、とても可愛らしいマップ。

至る所にハムスターが点在しています。

ハムスターの量でかすみますが、探索の際は細かいメモをびっしりと取ってきていたので、その情報をしっかりとマップに落とし込んでいました。

近所にポポラスの木があったんだよ、と興奮気味に報告してくれたのが可愛らしかったです。

そして、待望のお迎え時間。

4日振りの再会に、お母さんにギュッと抱きつき喜んでいる子もいました。

みんな本当にお疲れ様でした。

この四日間、子ども達は家とは違って不自由な事がたくさんあったと思いますが、林間学校だということをその都度呑み込んで、しっかり協力して行動してくれていました。

低学年の子達は、自分の主張が通らず友達と泣いて喧嘩する場面が何度か見受けられましたが、それぞれで話し合い、解決していました。

寂しさもあっただろう中、とても頑張っていたと思います。

そして、高学年の子達は、そんな年下の子達をなだめたり、先生達の指示を聞いてチームをまとめたりと、とても頑張ってくれていました。

たった四日間とはいえ、みんなそれぞれ大変だったから、きっと四日前より精神的器がぐんと大きくなっているはずです。

 

この林間学校前期・後期を振り返ってみると、結局みんな素直な子達だったなと思い、ぼくらスタッフはとても充実した夏の時間を過ごす事が出来ました。

まだまだ至らぬ所ばかりだな、とも改めて気付かせてくれたので、子ども達には感謝しています。

そして、山王学舎に大事なお子さんを気前良く預けてくれた保護者の方々、本当にありがとうございました。

来年も林間学校があるならば、パワーアップして臨みますので、何卒よろしくお願い致します。

 

3日目。

この日の子ども達は少し疲れてきたのか、慣れてきたのか、前日に比べるとみんなとゆっくりと起きてくる朝になりました。

朝食は、ご飯、みそ汁、ハムエッグ。

早起きしてきた子達は準備を手伝ってくれていました。

起動前の子ども達。

ハムを見つめ食物連鎖の恩恵に感謝しているのか、みんなどこかしら一点を見つめています。

そんな午前中の自由時間。

一階では前日同様、多数決で「バケモノの子」が上映されていました。

ちなみに、当作品や「おおかみこどもの雨と雪」で音楽を担当している高木正勝さんの曲は、繊細なピアノの旋律が心地良く、平日の山王学舎でもよく子ども達と聴いています。

一方、二階ではそれぞれ好きな事をして過ごしてました。

男子達は人生ゲーム。

喧嘩寸前まで盛り上がり、小学生の欲望の渦が垣間見えました。

そして、昼食の焼きそばを挟み、三日目も地図探索へ。

この日も子ども達にとっては、幸か不幸か日本晴れ。

この日で地図を完成させる為、昨日とは違う場所へそれぞれ出発しました。

そして帰舎後は、地図制作へ。

自分が描いている箇所を他の子に描き加えられた、(他の子の描いている箇所を見て)歩いた道にこんな場所は無かった、もうやりたくない等、制作過程で討論は多々起こっていました。

ですが、その都度話し合い、みんな最後まで投げ出さず、チームで大きな一枚を完成させてくれました。

その地図は次回のブログで紹介させてもらいます。

みんなお疲れ様です。

そして、今夜の夕飯担当は「サンサン」チーム。

メニューは、カレーライスとポテトサラダ。

カレーの具材はみんなで話し合い、ひき肉、人参、玉ねぎ、コーン、かぼちゃ。

カレー、ポテトサラダの調理法は頭に入っていても、大量の野菜の皮むきにみんな苦戦し、意外と時間が掛かってしまいました。

とは言っても、みんなで協力してとても頑張ったので、時間をかけた分美味しいカレーが仕上がりました。

みんな大満足で、特にこの日のご飯の減りは異常に早かった覚えがあります。

そして、食後は千石湯へ。

この日は、出発した直後にゲリラ豪雨に見舞われたので、雨合羽を着て向かうアクシデントがありましたが、みんなしっかり銭湯で汗を流してきてくれました。

最後の夜までみんな本当にお疲れ様です。

いよいよ明日は最終日。

二日目の朝。

5時過ぎ、ドタバタと音のした後に急に肩を揺らされ、何ごとかと目を覚ますと、「朝ご飯は何作るの!?」と、男子からの平和な質問。

昨夜寝る前に伝えたよな、と思いながらも、これこそ平和の象徴の会話なのだと自分に言い聞かせ、スタッフ達は寝坊することなく健やかな朝を迎えることができました。

7時からの朝食は、たまごサンド。

みんな朝からしっかり働いてくれていました。

寝惚けまなこな子ももちろんいましたが、元気な子達の求心力に徐々に全体のテンションも上がっていき、にぎやかな朝食となりました。

そして、午前中はまずみんなでDVD鑑賞。

数本あったタイトルの中、多数決で決まったのは夏に見るべき「サマーウォーズ」。

子ども達は、各シーンごとに笑ったり、ツッコミを入れたり、怒ったり。

この光景を見た監督はすごく嬉しいんじゃないか、と思いました。

一方、2階では自由時間。

勉強したり、本や漫画を読んだり、トランプをしたり、各々穏やかな午前を過ごしていました。

そして、DVD鑑賞後1時間ほど宿題時間を挟み、昼食。

花田先生がキンキンに冷えたそうめんを作ってくれました。

先生達の協議の結果、薬味は海苔、ネギ、錦糸卵、ツナ缶。

意外と言うか、予想以上に子ども達はそうめんに喜んでくれ、もりもりと食べてくれていました。

そして、ひと息ついた後は、いよいよメイン企画のオリジナルマップ作り。

チームごとに大体の行き先を決め、快晴の下、重くなった水筒と共に出発しました。

漫画の様な軽快なステップ。

やはり、室内だけでは子ども達のパワーは有り余ります。

そして、約1時間半の探索を終え帰舎。

炎天下の中、子ども達、先生方、みんな本当にお疲れ様でした。

 

小休憩後、早速歩いてきた道順の記憶とメモを頼りに地図作成を開始。

みんな視界に入ってきた店名や道順をしっかりメモに残してくれていました。

二日目にして早くも、チームワークが徐々に生まれ出してきている様子の子ども達。

地図作りにとても真面目に取り組んでくれていたので、とても感心しました。

明日も地図作りはあるので、2時間程度で終え、一旦明日へ持ち越し。

そして、今夜の夕飯担当は「326トリオ」チーム。

煮込みハンバーグ、味噌汁、サラダを作ってくれました。

美味しく仕上がったハンバーグにみんな箸もすすみ、10合炊いたご飯があっという間に完売しました。

食後は昨夜と同じく千石湯へ。

そして、22時完全消灯。

消灯前には笑顔を見せていた子ども達ですが、消灯後、中には寂しくなって先生達のもとへ泣きながら起きてくる子もいました。

みんな日中は笑顔で楽しく振舞ってくれているけど、いろんな場面で我慢しながら頑張ってくれているのだな、と感じた一幕でした。

そんな子達も、先生の添い寝と共に眠りにつくことができ、二日目も無事終える事ができました。

明日は折り返し地点の三日目。

ブログも三日目へ。

このイベントは、3泊4日の宿泊体験を山王学舎で行います。

普段とは違う友達との交流、共同料理、また一緒の学びと体験を通じて、子ども達の自主性と協調性を図るプログラムです。

先生、お手伝いをしてくれるお兄さんやお姉さんと一緒に過ごす夏の体験は、都市部の子ども達にとって、異年齢のコミュニケーションの発達や、思いやりを育むことができ、地域で子どもを見守る狙いです。

ということで、8月20日(火)~8月23日(金)の日程で行われた学び舎林間学校・後期の様子をお伝えします。

前期の経験を経て、スタッフ陣またみんな気合を入れていかないとなあと決起集会をしている12時半頃、子ども達が続々と集まり出してきました。

初めて来る山王学舎に戸惑いを隠しきれず、お母さんと涙のお別れをする子や、お母さんの頑張ってねのエールに振り返ることなく学舎内にすぐさま駆け上がって行く子など、家族ごとに別れ方も様々でした。

ほぼ初めてのお泊りという子もいたので、親子共に不安なのは当たり前のことでしょう。

その光景を見て、スタッフの身も一気に引き締まりました。

全員集まった13時過ぎ、いよいよ始まりの会をはじめました。

まずは、この林間学校で共に協力して過ごしてもらうチーム分けを発表。

そして、各々のチーム名、チームの目標、メンバーの役職を決めてもらいました。

今回参加してくれた子ども達も前期同様、初対面同士が多かったのですが、みんな人見知りせず、すぐに話しかけ合ってコミュニケーションをとっていました。

ですが、コミュニケーションをとれてもまとまることはなかなか難しいようで、各グループの年長リーダーがみんなをまとめようと奮闘していました。

大人でもいきなりまとまるのはなかなか難しいと思うので、みんなとても頑張っていたと思います。

そうやって誕生した「山王なるとチーム」、「326(サンニロック)トリオチーム」、「サンサンチーム」。

この林間学校では、チームごとに夕飯のメニュー考案、買い出し、調理までやってもらうので、その段取りまで決めてもらいました。

ということで、初日の夕飯担当は「山王なると」チームに決まり、早速買い出しへ。

メインディッシュはオムライス。

一方、残りのチームは勉強タイム。

夏休みの残りの宿題のラストスパートをかける子や、自学に励む子など、それぞれマイペースに進めていました。

そして、熱気を帯びるキッチンでは、18時からの夕飯に向け、ちゃきちゃきと動き回ってくれていました。

お家でのお手伝いで包丁使いに慣れている子と先生を中心に、たまねぎのみじん切り、炒めまでしっかり行い、美味しそうなチキンライスが仕上がっていっていました。

サラダ、スープまで付いてきたので完璧でしょう。

そして、バッチリ18時に間に合い、みんなで食卓に着くことができました。

この頃には、みんな緊張の糸がほどけてきている様子で、美味しそうに食べている表情に一安心しました。

夕飯後は近所の老舗銭湯の千石湯へ。

真夏の暑い中、往復徒歩でこちらもみんなよく頑張ってくれました。

そして、帰舎後はようやく就寝準備。

みんな初日の緊張等で疲れただろうと思いきや、まだまだ元気いっぱいな子ども達。

22時完全消灯後も、どすどす歩き回って先生に叱られる等、寝る前も忙しそうでした。

そうして、ようやくひそひそ話が聞こえる程になった中で、1日目の夜は更けていきました。

2日目はいよいよ地図作り。

ブログも2日目へ。

最終日の朝。

さすがに疲れが溜まって熟睡している先生達をよそに、この日もキッズ起こし隊は6時前からぞろぞろと起き出してきました。

ですが、7時まではどうか寝かせてあげようと促すと、起こし隊はすんなりと撤退の意思を表明してくれました。

小さいことかもしれませんが、子ども達がちゃんと気をつかってくれている、と成長を感じた朝でした。

そして、朝食は鐘哲先生お得意のホットサンド。

中身のピザソース、ハム、ブラックペッパー、チーズがとろけています。

今日でやっとここから抜け出せる!という安堵感からなのか、みんなの表情もやわらかく感じます。

そして、朝食後はみんなで山王学舎内を掃除、帰り支度をしました。

お泊りイベントでは必ず何かしら出てくる忘れ物。

今回も片付け後に押収された落とし物オークションが開催されました。

毎回なにか失くしてしまう子は、とりあえず名前さえ書いていれば誰かに落札されてしまうことはないでしょう。

その後は、この四日間のお互いの労をねぎらい合いながら、みんなでの最後の時間をのんびりと過ごしました。

そして、有難い事に今回の林間学校では、誰ひとり脱落することなくみんなでゴールを迎えることが出来ました。

もちろん、途中で些細なケンカがあったりもしましたが、その都度子ども達で話し合って仲直りをすることができていました。

すべてを許すことはないと思いますし、それぞれいろんな不満も少しずつ溜まった4日間だったかもしれません。

ぼくら先生からは、みんないろいろあれど、とても円滑にコミュニケーションをとっているように見えていたので、今思えば、仮に不満を押し殺しながら頑張っていたのなら、とても大人な子ども達だったのかもしれません。

孤立する子が出ることなく、しっかりとチームで助け合い、ぼくらが用意したスケジュールにも積極的に取り組んでくれた子ども達にはとても感謝しております。

今回みんなが発揮していた自主性と協調性は、きっと学校生活でも役立っていくはずです。

みんなそれぞれキャラ立ちしたおもしろい子達だったので、また山王学舎の何かしらのイベントでお待ちしております。

本当にお疲れさまでした、そしてありがとう。