遅ればせながら、先週12日、土曜日は「学び舎 子ども読書の会」でした。
今月のテーマは、「食べ物」。
ぼくが食べ物の絵本で思い浮かぶのは、かこさとし・作『からすのパンやさん』(1973年)です。
紹介するまでもなく有名な作品ですが、あらすじを。
パン屋を営むからす夫婦の間に4羽の赤ちゃんが生まれます。夫婦は赤ちゃん達を育てながら大忙しのパン屋を続けていきますが、なかなか手が回らず、店も散らかっていき、遂には経営が傾いてしまいます。それでも、子ども達は元気に育っていき、売れ残りや焦げたパンがおやつとなっていました。すると、その焦げたパンがまわりの子ども達の間で評判となり、一家総出で沢山のパンを作る事になります。その中で変わった形のパンばかりを作っていく、というお話です。
読んでいた当時は5歳ぐらいですが、その焦げたパンをものすごく食べてみたくなり、母にあえて焦げパンを焼いてもらった記憶があります。当時は口に合わなかった気がしますし(ただの焦げた食パンだし)、どういう味を想像していたかもわかりませんが、今なおその絵を見ると食べてみたくなってしまいます。過去の自分と張り合うならば、からすのパン屋さんの味は、今だからこそ分かるはずです。
前置きが長くなりましたが、当日、子ども達は様々な食べ物に関する本を持ち寄ってくれました。
ケーキやサラダの絵本を読んでいる子らは、いつかこのケーキを作りたい、このドレッシングは何味なのか等々、想像力を膨らませイメージを伝え合いながら、わいわいと盛り上がっていました。
その光景を見ていて、いつか絵本の味を再現したいんだ、という強い強い思いを持った子が現れた際は、その味まで誘えるような山王学舎でありたいな、と想像で勝手に身が引き締まりました。
昼食後は1時間程度、公園で遊んだり漫画を読んだりして過ごしました。
そして、帰舎後は読書感想画に取り掛かりました。今回は読書の会常連の子ども達だったので、前回より丁寧に仕上げる子もいれば、前回よりあまり気が乗らない子もいました。もちろん、絵を描くことが好きではない子もいますし無理強いはさせませんが、オプションとしてこれを機に少しでも絵を描くことにも興味を持ったり、自信をつけてもらえたら良いなと思います。
参加してくれたみんな、今回もありがとう。
次回は、1月26日、土曜日。
初参加の子も、もちろんお待ちしております。
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