7月10日〜11日にかけて行われた学び舎お泊まり読書会の様子をお伝えします。
新型コロナウイルスの影響により去年から中止が続いていた当イベントですが、7月からようやく開催できる運びとなりました。
大人数で宿泊となると、マスクの着用厳守や手洗いうがい等の子ども達にとっては息苦しいルールを強いることになってしまいますが、もうしばらく我慢してもらい、その分のびのびと読書に没頭できる空間を作っていきたいと思います。
まずは集合後、みんなで夕飯のカレーライスをいただき、20時から読書を始めました。
始めはみんなお泊まりに興奮してか落ち着かない様子でしたが、徐々にみんな本へ向かっていき、気がつけばうっすらと流していたピアノ曲がよく聞こえるほど静かな室内となっていました。
低学年の子達は集中力が続かないことはもちろん考慮していますが、今回は高学年の子達が静かな雰囲気を使ってくれていたので、それに影響されてか低学年の子たちも静かに本に向かってくれていました。
そして、22時頃に歯磨きを済ませ、マットと寝袋を広げ寝る準備へ。
と言ってもまだまだ子ども達は眠る様子ではなかったので、バヤ先生がスクリーンを使って読み聞かせをしてくれました。
「くわずにょうぼう」
欲張り男のところへ、よく働くが飯を食わない美しい女がやってきて女房になりました。しかし、不可解な行動が多いその女を怪しく思い、男が隠れて見張っていると、女の恐ろしい正体が明らかに・・・。
初めはあまり興味なさげな子ども達でしたが、バヤ先生の迫力ある声のトーンに徐々に引き込まれ、最後はみんな聞き入ってくれていました。
子ども達は怖い話が好きですね。
とても素敵な読み聞かせでしたが、結局、読み聞かせ後も元気な子ども達。
高学年の子達は、ランタンの灯りで深夜1時過ぎまで読書を楽しんでいました。
夜更かしもたまには良いかと思います。
そして、翌日は7:30からサンドイッチ、りんご、オレンジ、コーンスープの朝食。
6時前から起きている子多数で、久しぶりに子ども達の朝の早さと元気さを痛感しました。
朝食後は、再びバヤ先生が読み聞かせをしてくれました。
「たべられたやまんば」
やまんばの口車に乗って山姥の家へ上がってしまった小僧が、和尚さんからもらった不思議なお札で難を乗り切るお話。
バヤ先生は「自分がやまんばだから気持ちが乗る」と冗談半分で話してくれていましたが、確かに似合っていたので楽しく聞くことができました。
絵もとても綺麗で、個人的にまた読んでみたいと絵本でした。
それと、山王学舎立ち上がりから参加してくれている中学生男子が、パワーポイントで一休さんを紹介してくれました。昔話で知るポップな一休さん像ではなく、実際はすごく偏屈で変わり者だったという説をみんなに説明してくれ、ぼくも子ども達も勉強になりました。みんなの為にわざわざありがとう。
そして、最後の読書感想画制作。
みんなしっかり取り組んでくれていました。
その中でも印象的だったのが3年生の女の子が描いていたうんこクイズの絵。身体の不思議という本を読んでいたからではありますが、うんこうんこと呟きながら楽しそうに描いている様子がとてもかわいかったです。
みんな最後までお疲れ様でした。
このイベントを通して、日常でも本と過ごす時間が少しでも増えてくれたら嬉しく思います。
8月のご参加もどしどしお待ちしております。
⚫︎「学び舎お泊まり読書会」へのご予約、お問い合わせは以下までお願いいたします。
【電話】092-515-8752
【mail】info@sanno-gakusha.or.jp
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