3月22日(日)に行われた学び舎子ども料理教室の様子をお伝えします。

新型感染症による臨時休校期間が続く中、だいぶ新型感染症について気を付ける衛生管理、そして状況が整理されてきたと思います。

図らずも新型感染症の為にキャンセルが多く出ましたが、衛生管理をいつも以上にチェックして、イベントを開催させていただきました。

今回のテーマは「お祝い」ということで、飾り巻き寿司を作ることにしました。

飾りというぐらいですから、みんな綺麗のお寿司を作ることができるのでしょうか。

気合を入れて作業に取り掛かりました。

べたべた触りすぎては美味しくなくなってしまうので手際よく、かつ力の加減も大事なようです。

その上で、断面の模様をイメージしないといけないので、なかなか難しそうですね。

高学年の子達は自力で、低学年の子達は先生にサポートしてもらいながら、集中して頑張っていました。

一方、二階での調理待ちチームは、巻き寿司に飾る「水引」を作りました。

祝儀の際に用いられる飾りの水引ですが、初耳の子も多かったので、始めは作り方に苦戦していました。

ですが、見本のように作らなくても良いと伝えると、子ども達は自分好みで結んで行き、とても可愛らしい水引たちが完成していました。

そして、水引を作った後は、握り寿司工作へ。

折り紙、画用紙、綿を使い分けて、可愛く美味しそうなミニ寿司が完成していました。

一階では飾り巻き寿司も続々と完成していました。

添物の紅白かまぼこは、器用に包丁で切り込みを入れ、結び、うさぎの形を作っていました。

そして、完成したのがこちら。

巻き方を工夫するだけで、こんなに華やかな仕上がりになるのですね。

ちなみに、お寿司を乗せている寿司下駄は、鐘哲先生と保護者の方が木材をカットし、手作りしてくれました。

飾り巻き寿司、水引、寿司下駄が揃うと、お祝い感が増す気がします。

休校期間中のこんな時期に、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

今年度の学び舎子ども料理教室はこれにて終了です。

毎回多くのお子さんが参加された人気イベントだったので、準備が大変でしたが、スタッフ一同とても楽しく行う事が出来ました。

工作パートも多めな料理教室ではありますが、来年度も子ども達に料理の楽しさを伝えていけるよう計画しておりますので、また開催する際は何卒宜しくお願い致します。

 

 

 

3月21日(土)に行われた学び舎子ども読書の会の様子をお伝えします。

前回に引き続き、テーマは「食べ物」。

今回は、博多図書館の司書さんが見学にいらしてくれました。

そして、見学だけでなく、子ども達にお勧めの本を紹介し、読み聞かせも行ってくれました。

子ども達の引き込み方、本の魅力の伝え方、とても勉強になりました。

司書さんが紹介してくれた中の一冊「チョコレート・アンダーグラウンド」という本は、六年生男子が食いつき読み出していました。

チョコレートをはじめとする甘いものを禁止された国家で、子ども達がレジスタンスを起こすというストーリーのようです。

3年経ってもおいしいパンの缶詰を作った、実在するパン屋さんのお話「世界を救うパンの缶詰」という本も紹介してくれましたが、それは恒太先生が読み込んでいました。

そして、昼食後は読書感想画制作へ。

午前中に読んだ「スプーンおばさんの愉快な旅」や、落語の噺の一つ「目黒のさんま」をイメージして絵に取り掛かっていました。

一年生の女の子は、読んだ本とは関係ありませんでしたが、恐竜図鑑を見ながら、黙々と描き込んでいっていました。

4年生の男の子が描いているのはニワトリのようで、憎たらしい良い表情をしているなと思いました。

残念ながら完成した写真を撮り損ねてしまいましたが、みんな約3時間掛けて丁寧に絵を仕上げていました。

ずっと集中していたので、とても疲れたと思います。

みんな本当にお疲れ様でした。

そして、博多図書館の司書さん、参加していただきありがとうございました。

今年度の学び舎子ども読書の会は、これにて終了となります。

子ども達の本に出合う機会を増やし、本を読むことで自発的な知識を習得してもらおうという思いから始まったこのイベントですが、他のイベントに比べて参加者は多くありませんでした。

ですが、参加してくれた子ども達の「読む本の幅が広がった」や「家でも本を読むようになった」という声がちらほら聞けたので、とても良かったと思っています。

ただただ読書をするという時間ですが、いつか山王学舎でのこの時間を思い出しながら読書をしてくれていたら嬉しく思います。

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

3月15日(日)に行われた学び舎たき火の会の様子をお伝えします。

新型感染症による臨時休校期間が続く中、だいぶ新型感染症について気を付ける衛生管理、そして状況が整理されてきたと思います。
山王学舎では、「少人数」「屋外」を考え、「学び舎たき火の会」の第6回を開催。

図らずも新型感染症の為にキャンセルが多く出たイベントですが、体調をチェックし、福岡市東区奈多海岸で行いました。  

この日はとても風が強い日でした。

砂嵐のような強風の中、みんなでたき火道具を海岸まで運び、まずはゴミ拾い。

外海に面している奈多海岸では多くの漂着ゴミが打ち上げられていました。

そして、ゴミと一緒に自然由来の燃える資材も集め、いよいよたき火開始。

毎回このイベントに参加してくれている子達は、慣れた手つきで火を起こしていました。

たき火講師の岡本先生は、たくさんの石を積み上げて、調理のしやすいたき火台を作ってくれました。

そこでインスタントラーメンを作ったのですが、風が強すぎてラーメンには若干の砂も混入。

子ども達は「じゃりじゃりする!」と騒ぎながらも綺麗にたいらげてくれたので、そのたくましさが嬉しくなりました。

美味しいに越したことはないですが、砂利ラーメンも良い思い出になってくれることを願います。

そして、開始から2時間が過ぎた辺りで、まさかの大雨が降り出しました。

強風と雨ではさすがに厳しいなと思い、撤収を考えていたところ、まさに晴天の霹靂。すぐに雨はやんでくれ、綺麗な夕陽も顔を出してくれました。

再び火を起こし、たき火を再開。

みんなで雨の試練を乗り越えたからなのか、再開後は和やかなムードがより高まった気がしました。

テンションの上がった子ども達は、火のついた棒を持って海岸を走り回っていました。

今回、悪天候の中ご参加いただいたみなさん、本当にお疲れさまでした。

少人数だから垣間見えた素晴らしい景色に感謝です。

 

これにて今年度の学び舎たき火の会は終了となります。

このイベントを通して、火の大切さと危険性はもちろんのこと、火の暖かみを実感してくれていたら嬉しく思います。

来年度もこのイベントは計画中ですので、開催される際はまたよろしくお願いいたします。

学び舎たき火の会に携わってくれたみなさま、ありがとうございました。

 

 

 

3月14日(土)に行われた学び舎子ども読書の会の様子をお伝えします。

今回のテーマは「食べ物」。

低学年の子達は、キャベツのきゃべたま探偵が様々な事件を解決する「キャベたまたんていシリーズ」や、農家とそこに研修にやってきたガーナ人の青年の交流のお話「チョコレートと青い空」等を持参。

それを読んでいた男子が、「ガーナはカカオの生産国だけど、チョコは高級品だからガーナ人はあまり食べないらしいよ」と教えてくれました。

高学年の子が持参したのは、宮沢賢治の「やまなし」。

読了後、読書家のこうた先生と「クラムボンって結局何なのだろう?」や、「手塚治が漫画でリメイクしているらしいよ」という話で盛り上がっていました。

そして、12時からは昼食。

いつも子ども食堂でお手伝いしてくれている青山さんが、その日は仕事が休みだからと、子ども達の為に昼食を作りに来てくれました。

青山さん作の皿うどん、ちくわの天ぷらは、普段お世辞を言わない子ども達が「修学旅行で食べた皿うどんよりおいしい」と声をあげるほど美味しかったです。

青山さん、いつも子ども達を気にかけてくれてありがとうございます。

昼食後は、読書感想画制作へ。

印象に残ったシーンを想像して描いてもらいました。

本の挿絵に頼らず想像で描くことは難しいと、はじめはみんな頭を抱えていました。

ですが、描き始めてみると迷いのないペン運びで、素敵な下書きを仕上げていました。

そして、色塗りも絵具、水彩色鉛筆、クレパスを使い分けて丁寧に仕上げてくれました。

「やまなし」の情景、本を読んで食べたくなったたこ焼きなど、それぞれがその子らしいなと思う絵を一生懸命描いていたので、横で見ているぼくは楽しい時間でした。

次回は3月21日(土)、引き続きテーマは「食べ物」です。

 

 

3月7日(土)~8日(日)にかけて行われた学び舎お泊り読書会の様子をお伝えします。

今回は、福岡市の小中高学校の臨時休校期間中ということもあり、そのような状況の中、子ども達の居場所を運営する団体の実情を知りたいということで、日本経済新聞社の取材を頂きました。

私たち自身の中にも、運営をどうするのか、自問自答していました。

新型感染症に対する専門的な知見があるわけではないので、努めて冷静に上がってくる情報を精査しながら、出来るイベントや少人数、そして衛生管理と換気に気を付けて実施してまいります。

確かに事前に予約いただいた方々から多くのキャンセルを頂きました。

その中で、家に閉じこもってばかりの子どもを心配する声も上がっています。今はそのどちらの声にも耳を傾けながら、出来ることと取りやめることの是非を判断したいと思います。

 

そんな中、開催された3月のお泊り読書会。

少人数とはいえ衛生面を徹底し、まずはみんなで夕飯の鍋をいただきました。

野菜たっぷりの鍋は子ども達に不評かなと思っていたのですが、意外とみんなもりもり食べて、豚肉の取り合いになるくらい大盛り上がり。

みんなで楽しく食べることができたので、鍋の醍醐味を感じることができました。

そして、読書時間へ。

夕食の時点でみんな仲良くなっている様子でしたが、改めて自己紹介と持参した本を紹介してから読書を始めました。

いつもよりスペースを広々と使えるので、みんな揉めることなくのびのびと読書を楽しんでいました。

そして10時の消灯後は、ランタンの灯りで読書を続けました。

低学年の子達には、バヤ先生が読み聞かせをしてくれていました。

翌朝は7時半から朝食。

バヤ先生が早朝から仕込んでくれていた卵焼きとみそ汁で力を注入しました。

それと同時に日経新聞さんも朝から取材を始めてくれました。

そして、朝食後には読書感想画制作に取り掛かりました。

記者さんとカメラマンさんがいて、少し緊張気味でしたが、逆にそれが良かったのか、みんな集中して絵を描き進めていました。

子ども達は記者さんのインタビューには照れながらも、休校中の過ごし方やお泊り読書会の面白みを話してくれていました。

感想画の方は、お母さん、お父さんのお迎え時間ギリギリまで頑張ってくれたので、とても疲れたと思います。

みんな朝早くから本当にお疲れ様でした。

 

翌日の日経新聞には、少しですがお泊り読書会についての記事を載せてくれていました。

記者さん、カメラマンさん、丁寧に取材を行っていただきありがとうございました。

コロナウイルス感染予防で、まだまだ気が重い日々が続きそうですが、子ども達のいつもの居場所としてありたいと思っていますので、休校期間中も気楽にお立ち寄りください。

ご連絡お待ちしております。