子どもたちが居場所にいてたくさんの遊びを行っても、親にとっては学びに不安を持つものです。また家庭の経済的資力によって子どもたちの学びの格差や機会の逸失が生まれることは、次世代に負の世代間継承を行ってしまうことになります。山王学舎では、福岡市の支援※を受けて「子どもたちの自学と学びの習慣化」を2017年より地域で行っています。学びの機会に恵まれない子どもも、またどんな子どもでも、今の自分の学びに向き合いたい子どもは、この取り組みに参加出来ます。
　また小学生低学年や、外国籍の子ども、そして障がいを抱えた子どもたちが学びのストレスを抱えないように、私たち山王学舎の前身団体「山王ひなた美術教室」から持っている美術表現のスキルを学びに取り入れます。非言語領域の美術や造形の力は、時には何物にも代えがたい学びとなります。
　山王学舎施設が新設されたことにより、毎週毎日学校が終わった後、山王学舎で宿題や自分の伸ばしたい箇所をサポートして下さる先生から教わりながら学ぶことが出来ます。もちろん自学の習慣化ですから、少しずつ自分の力で行えるように先生達も見守りを行います。

※皆さんのご寄付や行政・民間団体の助成金を活用し、子どもたちの学習支援を行っています。