今の日本において、社会モデルの変化から生まれた課題が、次世代、子どもたちの成長やその機会に直接・間接的に影響を及ぼしています。
「共働き世帯の増加による家族モデルの変化」
「ひとり親世帯や核家族世帯の増加」
「教育投資における格差の広がり」
「生きにくさを抱えた障がいをもつ人々への理解と支援」
「多文化・多国籍家族の増加と理解」
これから社会が立ち向い解決しなくてはならない課題が、子どもたちの直面している状況といえます。
むしろ子どもたちを通じて見えてきている課題ではないでしょうか。
私たち社会や大人が漠然と感じている課題が、子どもたちの現場で、よりはっきりと見えているのです。
私たちすべての人が、マジョリティの中にいて考えるだけではなく、社会課題を抱えたマイノリティの人に寄り添う事。また、マイノリティの立場になり得る事を認識する事。
そうすることで「自分ごと化」し、当事者の課題として取り組まなくてはならない事に気付かされます。
私たち「山王学舎」は、子どもたちの現状に目を向け、「居場所」「学び」「体験」の場を地域すべての子どもたちと一緒につくりあげます。
そこには格差もなく、一人一人が自分らしさをもって成長できる場とします。
これまで子どもの学びや成長を「学校」と「家庭」の資源に任せていたことを、これからは「地域」が加わり、サポートします。
社会の変化によって生まれた課題に呑み込まれる子どもたちを、個人や家族の自己責任で終わらせるのではなく、第3の居場所や地域で支えたい。「地縁」の復活こそが、今後の子ども支援の新たなサポーターといえます。
「山王学舎」は、様々な背景を持つ子どもたちの一助として福岡市博多区から子どもの支援を始めます。
特定非営利活動法人山王学舎
代表理事 成田鐘哲